Chiemi Eri & Count Basie VS
J.Witherspoon & Sharps & Flats


Count Basie and his Orchestra
Nobuo Hara and his Sharps & Flats
Chiemi Eri, Jimmy Witherspoon



1963年に初来日したカウント・ベイシー・オーケストラの日本サラナラ公演として敢行された
原信夫とシャープス&フラッツとの合同コンサートの歴史的ライブアルバム。
ステージ上の左右にベイシー・バンドとシャープスが並んで競演し、さらにベイシーバンドに
随行したボーカルのジミー・ウィザースプーンはシャープスをバックに唄い、日本人ボーカル
として江利チエミがベイシーバンドをバックに唄うと言うスペシャル企画付き!
アトミックバンド末期とは言え豪華顔ぶれのベイシーバンドに対して迎え撃つシャープスも
黄金期の最強メンバーでの競演ですから、これはもう愛好家にはコタエられない迫力の
ステージだった事は想像に難くありません。
特に、ベイシーバンドをバックに江利チエミが唄う「Love is Here to Stay」「Carioca」と、
両バンドの合同演奏による「One O'Clock Jump」は最初で最後の夢の共演。
なかでも「Carioca」における江利チエミのスキャット・フレーズは圧巻で、彼女の一世一代の
大熱演だと思います。
クライマックスの「Ol' Man River」はソニー・ペインの曲芸的スティックさばきが見モノのショー
ケース・ナンバーですが、初めて見た日本の観客はさぞやアッケにとられた事しょう。(笑)
尚、このアルバムは江利チエミの没後に熱烈なファンの要望でレコード化されたとの事ですが、
シャープスとベイシーバンドにとっても貴重な記念碑的記録と言って良いと思います。
「Introduction」は司会の小島正雄によるベイシー・バンドのメンバー紹介。
尚、Love is Here to Stay と Carioca は、江利チエミとシャープの共演アルバム「Nice To Meet You!」の
CD版のボーナス・トラックとしてCD音源化されてます。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Riding Easy」
オープニングはシャープス単独演奏による山屋清のオリジナルになる景気の良いプルースナンバー。
福島照之、谷口和典、鈴木弘のソロを挟んでシャウトしまくるアンサンブルの迫力がスゴイです。

1.Riding Easy
2.Pink Champagne
3.Lover Come Back to Me
4.Mad Pie
5.Love is Here to Stay
6.Carioca
7.One O'Clock Jump
8.Introduction
9.Ol' Man River

原信夫とシャープス&フラッツ (1-3,7)
森川周三:trumpet; 福島照之:trumpet;
篠原国利:trumpet; 佐波博:trumpet;
谷山忠男:trombone; 片岡輝彦:trombone;
越智治夫:trombone; 鈴木弘:trombone;
原信夫:tenor sax; 前川元:alto sax; 谷口和典:tenor sax;
五十嵐明要:alto sax; 中山進治:baritone sax;
竹内弘:bass; 大西修:piano; 武藤敏文:drums;
Jimmy Witherspoon:vocal (2,3)

Count Basie and his Orchestra (4-7,9)
Flip Ricardo,trumpet; Don Reader,trumpet; Sonny Cohn,trumpet; Al Aarons,trumpet
Henry Coker,trombone; Grover Mitchell,trombone; Benny Powell,trombone
Marshall Royal,sax; Frank Wess,sax; Eric Dixon,sax; Frank Foster,sax; Charlie Fawlkes,sax
Count Basie,piano; Freddy Green,guitar; Buddy Catlett,bass; Sonny Payne,drums
江利チエミ:vocal (5,6)

Jun.8,1963, 新宿厚生年金会館

Big Band Paradise