Sharps & Flats

原信夫とシャープス&フラッツ

バンド誕生15年にしてニュー・ポート・ジャズ・フェスティバルへの出演を果たして意気盛んなシャープが、ジャンルにとらわれない幅広いレパートリーを聴かせるアルバム。
日の丸を背負った原信夫氏アップのジャケットは相当気合いが入ってますが、アルバムのテーマがいまひとつハッキリしないモヤモヤ感が残ります。
原信夫のムーディーなテナー・ソロで始まってタンゴ調~スイングにリズムチェンジする Jealousy は、原信夫氏自身のアレンジ。
St.Louis Blues は、アルバム「シャープとドドンパ」で披露されたドドンパ・バージョン。
仰々しいイントロで始まる Petite Fleur は何とマンボのアレンジで、ダンス・パーティーかナイト・クラブ向け?
原信夫氏オリジナルの音頭は、山屋清のモダンでシリアスなアレンジがいい意味で予想を裏切るナンバー。
尚、One O'Clock Jump はアルバム「Sharps Dynamics」、Flying Home はアルバム「Dancing with the Greatest Bands」からの収録。
Swanee は右ジャケットのオムニバスCDに含まれてます。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲! → 「Swanee」
前田憲男の変幻自在のアレンジが斬新なノリの良いスタンダード・ナンバー。
後半で暴れまくる中村吉夫の長大なドラム・ソロが圧巻です。

1.Blue Flame
2.Jealousy
3.One O'Clock Jump
4.St.Louis Blues
5.Walls Of Jericho
6.Swanee
7.Pearl Fishers
8.Petite Fleur
9.音頭
10.Flying Home

山屋清(1,3,9),原信夫(2),ペペ・メルト(4),前田憲男(5,6,7),大西修(8,10):arr

1964(3),1965(10),1967(1,2,4-9)