Woody Herman: 1964

Woody Herman Orchestra


サル・ネスティコ,ナット・ピアース,ジェイク・ハナ等のスターを擁してハーマン・バンドがノリまくっていた時期のスタジオ録音アルバム。
全編でサックス隊,ブラス隊,リズム隊ともにキレとパワーが溢れる素晴らしい演奏で楽しませてくれますが、特にナット・ピアースのメリハリのあるアレンジ(1,2,5,8)はこのバンドの魅力を引き出してます。
オープニングの超絶ナンバー Hallelujah Time では、サル・ネスティコとカーメン・レジオが熱いテナー・バトルを繰り広げていきなりテンションがマックス。
ナット・ピアース作のゴージャスなミディアム・スイング・ナンバー Deep Purple では、ハーマンがジョニー・ホッジスばりの色気たっぷりのアルト・ソロを披露してます。
ビル・チェイスのアレンジになる A Taste Of Honey は、スロー・テンポでちょっとシリアスな雰囲気が漂う異色のアレンジ。
尚、ステレオ版LP(左端)とモノラル版LP(中央)の両バージョンがリリースされているのは時代を感じます。
右端ジャケットは、このアルバムの(1,2,3,6,9)とアルバム「Woody Herman-1963」からの4曲(Mo-Lasses, Don't Get Around Much Anymore, Sister Sadie, Camel Walk)をカップリングした意味不明なコンピの国内盤LP。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲! → 「After You've Gone」
イントロのハーマンのクラリネット・バラードから一転して超速でカッ飛ばすお馴染みのスタンダード・ナンバー。
いかにもビル・ホールマンらしいシャープなアレンジがスカっと気持ちいいです。

1.Hallelujah Time
2.Deep Purple
3.Jazz Hoot
4.A Taste Of Honey
5.Stain Doll
6.After You've Gone
7.The Strut
8.My Wish
9.Cousins

Woody Herman:clarinet,alto sax
Bill Chase,Billy Hunt,Paul Fontaine,Gerald Lamy,Danny Nolan:trumpet
Phil Wilson,Henry Southall,Kenny Wenzel:trombone
Sal Nestico,Carmen Leggio,John Stevens:toeno sax
Nick Brignola:baritone sax
Nat Pierce:piano
Chuck Andrus:bass
Jake Hanna:drums

Nov.20-23,1963