Woody Herman & The Swingin'est Big Band
サル・ネスティコ、ナット・ピアース、ジェイク・ハナ等の新しいメンバーが加わって
モダンなスタイルに変革しつつある頃のハーマン・バンドのアルバム。
メンバーのオリジナルやモダンなアレンジを取り入れたハーマン・バンドの先進性が
感じられる好アルバムです。
コンテンポラリなアンサンブルの中にハーマンのクラリネットが怪しく漂うTunin' Inは
ナット・ピアースのオリジナルで、ロングトーンで奏でられるテーマは秋吉敏子の
Tuning Upの元ネタか？
トロンボーンのJack Gale作と言うSig EPは、どう聴いてもロリンズのDoxyにしか
聞こえない謎のナンバー。
ビル・チェイスのオリジナルになる Ｃａｍｅｌ Walk はモダンなアレンジのカッコいい
ミディアム・ブルースなんですけど、盛り上がったところでハーマンが唄い出すのは
いつもどおりで困ったモノです。（笑）
個人的には、全編でバシっとキマるジェイク・ハナのビッグバンド・ドラミングが〇。
JAZZ CASUALの司会でお馴染みのラルフ・グリースンがライナー・ノーツを書いていて、
３大ビッグバンド・リーダーとしてエリントン、ベイシー、ハーマンをあげているのが
印象的です。
右ジャケット・パーションのLPも中身は同じ。
大好き度：★★★
◎なかでもこの１曲！→「Blues For J.P.」
ビル・チェイスが率いるブラス隊のアンサンブルが気持ちいいくらいにキマる軽快な
ブルース・ナンバー。
なんだかんだ言っても、文句無くスィングするこの手の曲は大好きです。
1.Mo-Lasses
2.Blues For J.P.
3.Don't Get Around Much Anymore
4.Tunin' In
5.Sister Sadie
6.Sig EP
7.It's A Lonesome Old Town ( when you're not around )
8.Camel Walk
Woody Herman:clarinet
Bill Chase,Paul Fontaine,Dave Gale,Ziggy Harrell,Gerry Lamy:trumpet
Phill Wilson,Eddie Morgan,Jack Gale:trombone
Sal Nistico,Larry Cavelli,Gordon Brisker,Gene Allen:sax
Nat Pierce:piano
Chuck Andrus:bass
Jake Hanna:drums
Oct.15&16,1962, New York
Big Band Paradise
