The Big New Band of the 60's

Ernie Wilkins and his Orchestra



アーニー・ウィルキンス自身が率いるバンドのアルバムとして、数ヶ月前にリリースした
「Here Comes The Swingin' Mr.Wilkins!」に引き続いての第二弾。
既存のナンバーがメインだった前作に対して、こちらはウィルキンス自身のオリジナル
3曲(Ernie's Blues,Fresh Flute,A Swinging Serenade)も加え、前作以上にモダンな
アレンジで新しい時代のビッグバンドを主張したアルバムですね。
参加メンバーもベイシー・バンドのメンバーが大半だった前作に対して今回は実力派の
ソリストも取り揃えて、よりアグレッシブなスタイルを押し出してるように思います。
後年にファーガソンのバンドでStay Loose With Bruceとして演奏されるErnie's Bluesは、
シンプルなテーマをアンサンブルのダイナミクスで聴かせるナンバー。
メンバー参加のCharlie ShaversのオリジナルになるUndecidedでの彼自身のファンキーな
トランペット・ソロがメチャカッコいいです。
Lover Manは、ここではクラーク・テリーのフリューゲルをフャーチャー。
Everything Coming Up Rosesは後年のベシー・バンドのバージョンに譲ります。
尚、目立たないですが全編でケニー・バレルのリズムギターが光ってますね。
CD版は前作「Here Comes The Swingin' Mr.Wilkins!」とカップリングされたお買い得版
ですが、ボーナス・トラックのSpeak Lowがオリジナルのアルバムに入っていないのは
不思議。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Fascinating Rhythm」
軽快にスイングするお馴染みのガーシュイン・ナンバー。
ズート・シムスのソロをはさんで豪快にシャウトするブラス隊のアンサンブルが理屈抜きに
気持ちいいです。

1.Ernie's Blues
2.Satin Doll
3.Fascinating Rhythm
4.Canadian Sunset
5.Very Much in Love
6.Undecided
7.Fresh Flute
8.I'll Get By
9.A Swinging Serenade
10.Lover Man
11.Everything Coming Up Roses

Clark Terry,Richard Williams,Charlie Shavers;trumpet
Henderson Chambers;trombone
Earl Warren;alto sax
Yusef Lateef;flute,alto&tenor sax
Zoot Sims,Seldon Powell;tenor sax
Eddie Costa;vibes, Walter Bishop;piano, Kenny Burrell;guitar
Ron Carter;bass, Charlie Pership;drums
(and others)

Apr.8&28,1960,New York

Big Band Paradise