Opening Night


Thad Jones - Mel Lewis Big Band



ジャケットにも記載がある通り、ビレッシバンガード・ライブの未発表録音テープの
アルバム化で、時期はアルバム第一作の「Presenting...」の3ヶ月前の月曜日。
プロデューサーのアラン・グラントのライナー・ノーツによれば、ビレッジ・バンガード
におけるライブ初日の録音らしく、初期のサド/メル・バンドを聴ける点で貴重な
音源と言って良いし、他のアルバムでは聴いた事がないナンバーも数曲あって
サド/メル・フリークにとってはなかなか嬉しいアルバム。
全体に録音のコンディションは良いとは言えないが、緊張感の張りつめた演奏や
スリリングなソロの迫力は録音のハンディを補って余りある。
Big DipperやOnce Aroundは数ある録音の中でも秀逸な演奏だと思います。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Low Down」
サド・ジョーンズのオリジナルで、ベイシー・ライクに明るくスィングするナンバー。
トランペットのソロにからむサックスのソリのコーラスが聴いていて心地よい。
この曲のメル・ルイスのドラミングを聴いていると、晩年のベイシー・バンドのドラマー
のデニス・マックレルがメル・ルイスの弟子だったと言うのも納得がいく。

1.Introduction (Mel Lewis & Alan Grant)
2.Big Dipper
3.Polka Dots & Moonbeams
4.Once Around
5.All My Yesterdays
6.Morning Reverend
7.Low Down
8.Lover Man
9.Mear What You Say
10.Don't Ever Leave Me
11.Willow Weep For Me
12.The Little Pixie

Feb 7,1966, New York

Big Band Paradise