Sharps & Flats '67

原信夫とシャープス・アンド・フラッツ



多くのミュージカル・ナンバーを残したリチャード・ロジャースの作品集で、
1960年から在籍した五十嵐明要にとってシャープ退団前の最後の録音。
コロンビアが誇るSSSシリーズのゴージャス音響の録音で、シャープの
ダイナミックな演奏が堪能できるアルバムです。
全編を担当してる前田憲男のアレンジも素晴らしく、意表を突くベース・
フューチャーのHave You Net Miss Jonesや、急速バップ調のモダンな
アレンジのLady is a Trampあたりは前田憲男氏の本領発揮ですね。
甘いメロディーを奏でるバラードのYou Are Too Beautifulでの谷山忠男の
ソロがメチャ美しいです。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「My Heart Stood Still」
ロレンツ・ハートとの名コンビによる軽快なミュージカル・ナンバー。
中村吉夫の小粋なブラシワークとブラスのアンサンブルで始まるテーマや
後半の緊張感いっぱいのドラムソロとアンサンブルのバースがナイスです。

1.Isn't It Romantic
2.My Heart Stood Still
3.Have You Net Miss Jones
4.My Funny Vallentine
5.Blue Room
6.Lady is a Tramp
7.Spring is Here
8.You are Too Beautiful
9.Thou Swell
10.Falling in Love with Love

森川周三,福島照之,篠原国利,村田博:trumpet
谷山忠男,中川英昭,中島正弘,越智治夫:trombone
前川元,五十嵐明要:alto sax
原信夫,谷口和典:tenor sax
森川信幸:baritone sax
竹内弘:bass
小川俊彦:piano
中村吉夫:drums
杉本与志夫:guitar (guest)

1967

Big Band Paradise