Sharps Dynamics

原信夫とシャープス・アンド・フラッツ



ジミー竹内や森川信幸が入団して黄金期だったシャープが、そのパワーをフルに発揮してゴージャスなビッグバンド・サウンドを楽しませてくれるアルバム。
前田憲男アレンジの Liaisons Dangereuses (危険な関係のブルース)は、アフロ・リズムと4ビートがクロスする緊張感いっぱいのカッコいいナンバー。
Work Song では、五十嵐明要が普段のイメージとは違ったワイルドにブローするソロを披露してます。
ブラス隊とサックス隊のアンサンブルが華麗に交錯する Stars Fell On Alabama の分厚いハーモニーには思わずウットリしますね。
Riding Easy は、前年に来日したカウント・ベイシーのバンドとの共演ステージのために書かれた山屋清オリジナルのファンキーなミディアム・ブルース。
バリサク・ソロ・フューチャーの Misty での森川信幸の豪快かつ繊細でエモーショナルなソロもとにかく美しい。
1960年代に日本でもこんな素晴らしいビッグ・バンドが活動していた事に驚きを隠せません。
ライナー・ノーツはジャズ評論家でもある大橋巨泉氏。
2016年になって日本コロンビアのオンデマンドCDシリーズで初CD化されました。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→ 「After You'v Gone」
山屋清のスペシャルアレンジでゴージャスに聴かせるお馴染みのスタンダード・ナンバー。
伏見哲夫のトランペット・ソロも躍動してます。

1.Liaisons Dangereuses
2.Work Song
3.Stars Fell On Alabama
4.Riding Easy
5.One O'Clock Jump
6.Misty
7.Three Blind Mice
8.After You'v Gone

( )内は推定メンバー
(前川元),五十嵐明要:alto sax
(原信夫),谷口和典:tenor sax
森川信幸:baritone sax
森川周三,福島照之,伏見哲夫,村田博:trumpet
(谷山忠夫),鈴木弘,(片岡輝彦),(越智治夫):trombone
菊池雅章:piano
ジミー竹内:drums
竹内弘:bass

前田憲男:arr (1)
山屋清:arr (2-8)

1964

Big Band Paradise