Big Band Operation

Nobuo Hara and Sharps & Flats Plus the All-Stars



キング・レコードが誇る?SDSシリーズでのシャープのアルバム第一弾。
当時出始めのステレオ効果を過剰に意識したSDSの音響はさておいて、シャープの
レギュラー編成に強力なパツラ隊を始めとする豪華ゲストを迎えてパワー・アップした
バンドと、三保敬太郎・前田憲男・山屋清・山木幸三郎の各氏のリキの入ったアレンジ
と言う企画に意気込みを感じさせるアルバムです。
クラシック系ナンバーのHoliday for Stringsでのオープニングは、JAZZに馴染みの薄い
層にも聴いてもらいたいと言う気持ちの現れの選曲か?
前代未聞イントロありのMoonlight Serenadeは、アレンジにヒネリを効かせすぎていて
個人的にはちょっと落ち着かないかも。
エンジン全開で突っ走るNight in Tunisiaでの小俣尚也と宮沢昭のソロが熱いです。
ムーディーなバラードのStreet of Dreamsのアレンジの派手さはちょっとやりすぎ?(笑)
オリジナル・ジャケット(左)の構図は時代を感じさせますが、後列でなぜか一人だけ
ソッポを向いているのは誰かしらん?
右ジャケットは後年リリースされたCD版ですが、どうせならトロンボーンでなくトランペット
を並べれば内容にフィットしたのに。。。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Opus One」
お馴染みのトミー・ドーシーの18番を、前田憲男氏得意の変幻自在のアレンジで楽しく
聴かせる壮快なスィング・ナンバー。
例の3連符のイントロで始まらないオパス・ワンと言うのが新鮮です。

1.Holiday for Strings
2.Apple Honey
3.Moonlight Serenade
4.Five Spot After Dark
5.Night in Tunisia
6.Opus One
7.Topsy
8.Jumpin' at the Woodside
9.Street of Dreams
10.Manteca

前川元:alto sax; 五十嵐明要:alto sax;
谷口和典:tenor sax; 森川信幸:baritone sax;
森川周三:trumpet; 伏見哲夫:trumpet;
篠原国利:trumpet; 村田博:trumpet;
谷山忠男:trombone; 田中彰:trombone;
黒飛久士:trombone; 越後治夫:trombone;
大西修:piano; 竹内弘:bass; 武藤敏文:drums;
*Guests All-Stars
福原彰:trumpet; 小俣尚也:trumpet;
竹村繁:trumpet; 森寿男:trumpet; 仲野彰:trumpet;
宮沢昭:tenor sax; 沢田駿吾:guitar; 白木秀雄:drums;

Oct.3,4&6,1961, 文京公会堂/東京

Big Band Paradise