Rich In London

The Buddy Rich Big Band



ロンドンのRonnie Scott's Clubでのライブ。
ドライブ感がハンパないリッチ・バンドは相変わらずですが、新しいレパートリーを
多く取り入れたステージは、海外公演にかけるリッチの意気込みを感じますね。
このアルバムでのハイライトとなる大作 Time Being でのリッチのソロ・コーラスも、
従来のリッチが暴れまくるパターンから、曲の流れにマッチしたドラミングに変化して
いるようにも感じます。
That's Enough は、愛娘キャシーのボーカルをフュチャーした陽気なスイング・ナンバー。
ラストの Buddy Rich Speaks は、ユーモアも交えたエンディング・スピーチ。
中央ジャケットのフランス盤LPは、(2)(5)(9) が無くて代わりに Moments Notice と
In A Mellow Tone が入った8曲構成。
右ジャケットは、さらに Watson's Walk, Milestones, Superstar を加えた全13曲構成の
2枚組CDですが、LPとは異なるテイクの曲もあるようですので、複数のステージからの
収録かも知れません。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Two Bass Hit」
バディ・リッチバンドの場合は、ソロを延々と回すモダンJAZZスタイルより、
スピーディーなアレンジの曲をリッチのタイコでバリバリドライブする感じが好きです。

1.Dancing Man
2.The Word
3.St.Mark's Square(A Special Day)
4.That's Enough
5.Little Train
6.Two Bass Hit
7.Theme from "Love Story"
8.Time Being
9.Buddy Rich Speaks

Pat LaBarbera,sax,flute; Brian A.Grivna,sax,flute;
Jimmy Mosher,sax,flute; Don Englert,sax,flute;
Joe Calo,sax,flute;
Lin Biviano,trumpet; Jeff Stout,trumpet;
Wayne Naus,trumpet; John DeFlon,trumpet;
Bruce Paulson,trombone; Tony DiMaggio,trombone;
John Leys,trombone;
Bob Dogan,piano; Paul Kondziela,bass; Buddy Rich,drums;

Dec.1971, London

Big Band Paradise