A Concert in Jazz

Gerry Mulligan and The Concert Jazz Band



作編曲に精鋭のジョージ・ラッセル、ゲイリー・マクファーランド、ジョニー・キャリシ、
ホブ・ブルックマイヤーを起用したThe Concert Jazz Bandのスタジオ録音アルバム。
演奏面もさる事ながら、各コンポーザーによる作品を前面に押し出したアグレッシブな
アルバムとして聴き応えがあります。
3楽章からなるジョージ・ラッセル作の対策All About Rosieは、このバンドのための
新アレンジによる力作。
ゲイリー・マクファーランド作のWeepとChuggin'はエリントンにも匹敵する変幻自在の
サウンドに思わず引き込まれますね。
ビッグバンドとコンボ・スモールバンドの両方の魅力を併せ持つこのバンドは短命ながら
大きな存在感があります。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「I Know, Don't Know How」
以前より自身のコンボで演奏されていたマリガンのオリジナルをボブ・ブルックマイヤー
がアレンジした軽快な4ビート・ナンバー。
後年のサド・メルにも相通ずるイメージを感じるのは僕だけかな?

1.All About Rosie
2.Weep
3.I Know, Don't Know How
4.Chuggin'
5.Summer's Over
6.Israel

Gerry Mulligan,baritone sax,piano;
Nick Travis,trumpet; Doc Severinsen,trumpet;
Don Ferrara,trumpet;
Bob Brookmeyer,valve trombone; Willie Dennis,trombone;
Alan Raphe,bass trombone;
Gene Quill,alto sax,clarinet; Bob Donovan,alto sax,flute;
Jim Reider,tenor sax; Gene Allen,baritone sax,bass clarinet;
Bill Crow,bass; Mel Lewis,drums;

Jul 10&11.1961, New York

Big Band Paradise