A Night In Tunisia

Manhattan Jazz Orchestra



相変わらずのモダンでストイックで都会的でミステリアスなサウンドで聴く者の度肝を
抜くマンハッタン・ジャズ・オーケストラのアルバム第4弾。
マシュウズ自信のオリジナルになるHarry's Jumpを除いては例によって超お馴染みの
ナンバーのリアレンジですが、バス・クラリネットやホルンやテューバを駆使した斬新な
オーケストレイションで最後まで気を抜かせません。
ムーディーなバラード風に演奏される事の多いHere's That Rainy Dayまでもをシリアス
なオーケストラ曲に料理してしまうマシュウズの音楽性には本当にビックラコキますね。
ビッグバンドの永遠の超定番ナンバーであるA列車をはたしてどんなアレンジで聴かせ
るかワクワク・ドキドキでしたが、マシュウズ流のテーマの後には意外にもオーソドックス
なパターンで軽快にスィングするところあたりは肩すかし作戦か?(笑)
しかしこのオーケストラのライブでの客席のリアクションがクラシックのコンサートみたい
な感じになりそうでちょっと心配です。。。
右ジャケットは1997年再発バージョンですが、どちらのデザインも意味不です。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Four」
マイルス・デイビスのお馴染みのナンバー。
珍しく全編で熱くドライブするアレンジが逆にちょっと新鮮です。

1.Four
2.A Night In Tunisia
3.Take The "A" Train
4.All Blues
5.Harry's Jump
6.Here's That Rainy Day

Byron Stripling,trumpet; Joe Shepley,trumpet;
Ryan Shepley,trumpet; Lew Soloff,trumpet,flugel;
Jim Pugh,trombone; Birch Johnson,trombone;
Keith O'Quinn,trombone; Dave Taylor,bass trombone;
George Young,tenor/soprano sax,flute,clarinet;
Chris Hunter,alto/soprano sax; Roger Rosenberg,bass clarinet;
Fred Griffen,french horn; John Clark,french horn; Tony Price,tuba;
David Matthews,piano; Chip Jackson,bass; Danny Gottlieb,drums;

Aug. 30&31,1993,New York

Big Band Paradise