Bach 2000

Manhattan Jazz Orchestra



エリントン・トリビュートの次は没後250周年となるクラシックの大御所バッハのトリビュート・アルバム!
どんなジャンルもモダン・ビッグバンドの素材にしてしまうマシュウズのパワーには脱帽ですね。
よくありがちな「クラシックをジャズ風に」の企画物ではなく、素材を完全にMJOの音楽に取り込んで
見事なモダン・ビッグバンド・レパートリーにしてしまうところが流石です。
(さすがにバッハに捧げるマシュウズ・オリジナルは無かったですが)
しかし天国のバッハも自分の曲がジャジーにスイングしたりアドリブ演奏されたりするのを聴いたら
目を白黒するでしょうな。(笑)
マシュウズがバッハ・ナンバーのアルバムを作る意義についてのライナー解説が苦しいです。
右ジャケットは輸入盤バージョン。
ところで「Air On The・・・」は「Aria On The・・・」のミスプリ?

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Toccata And Fuge」
いきなりアップテンポ・4ビートのベース・ランニングから始まる「トッカータとフーガ」。
バッハの幾何学的構成音楽がマンハッタン・サウンドで蘇ります。

1.Toccata And Fuge
2.Air On The G String
3.Invention No.4
4.Kyrie
5.Menuet (A Lover's Concerto)
6.Siciliano
7.Fuge No.2

Lew Soloff,trumpet; Ryan Kisor,trumpet;
Joe Shepley,trumpet; Scott Wendholt,trumpet;
Jim Pugh,trombone; Larry Farrell,trombone;
Birch Johnson,trombone; David Taylor,bass trombone;
Fred Griffen,flugel; John Clark,flugel;
Tony Price,tuba;
Chris Hunter,alto sax,flute; Bill Evans,soprano/tenor sax,flute;
Roger Rosenberg,bass clarinet;
David Matthews,piano; Chip Jackson,bass; Terry Silverlight,drums;

Feb.5&6,2000,New York

Big Band Paradise