Morning Glory

Takeshi Inomata & The Third



1971に活動を始めた本格派リハーサル・バンド「The Third」の2枚目のアルバムで
もちろん全曲とも前田憲男のオリジナル。
曲作りも含めてメンバーがとことん練習を重ねて完成度を高めた演奏には、日本にも
こんな素晴らしいバンドがあったのかと驚かされます。
アルバムタイトルのThe Chant Of Morning Gloryは、朝もやを思わせるイントロから
始まり一日の躍動を感じさせるトーン・ポエム風組曲。
アルバム唯一の8ビートのSleeperはファンキーなブルース・ナンバー。
バラードナンバーのAloneでのキジ西村の華麗なトロンボーン・ソロが美しい。
前田憲男の全力投球の作品の素晴らしさもさる事ながら、バンド全体をドライブする
猪俣猛を中心とした実力派メンバー集団の演奏がとにかくハイ・レベルで、これが
レギュラー・バンドでないのが本当にもったいないくらいです。
右ジャケットは再発盤バージョン。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Song Of Cradle」
オルゴールのような可愛いエレピのイントロから始まってタイトル通りゆったりスィング
する心地よいナンバー。
一転してホットにドライブする中間部では寝ていた赤ん坊も驚いて泣き出してしまい
そうですが。。。(笑)

1.The Chant Of Morning Glory
2.In Quiet
3.Song Of Cradle
4.Sleeper
5.Alone

猪俣猛,drums; 前田憲男,piano,organ;
福島照之,trumpet; 伏見哲夫,trumpet; 大野俊三,trumpet
鈴木武久,trumpet; 吉田健二,trumpet,horn;
キジ西村,trombone; 中沢忠孝,trombone; 山下晴生,trombone;
堂本重道,bass trombone,tuba;
鈴木重男,sax; 清水万紀夫,sax; Jake F.Conception,sax;
三森一郎,sax; 原田忠幸,sax;
中牟礼貞則,guitar; 水谷公生,guitar; 鈴木淳bass; 中島御,percussion

Dec.20 & 26,1971

Big Band Paradise