Bill Holman Big Band
1950年代のスタン・ケントンを始めとしてウディー・ハーマン、メイナード・ファーガソン、バディ・リッチ、
テリー・ギブス等のバンドに多くの作編曲を提供したビル・ホールマン自身が率いるバンドのアルバムで、
メンバーはコンテ・カンドリ、アル・ポシーノ、フランク・ロソリーノ、メル・ルイス、等の蒼々たる顔ぶれです。
ホールマン特有のカラっとしてメリハリのあるアレンジのナンバーがたっぷり楽しめるこのバンドは、
当時のウェスト・コースト系の白人バンドの典型ですね。
後半４曲はホールマン自身のオリジナル・ナンバーで、モダンで斬新な感覚によるサウンドと、
エンディングにテュッティを多用しないあっさりとしたアレンジにちょっとビックリします。
ライナー・ノーツで、アンドレ・プレビンがエリントンと並んでホールマンを絶賛しているのが印象的。
非売品と書かれた右ジャケットLPバージョンは、何かのシリーズ物の中の一枚かも知れません。
大好き度：★★★
◎なかでもこの１曲！→「After You've Gone」
スタイルを問わずいろいろなプレイヤーに取り上げられる古いスタンダード・ナンバー。
軽快なアップテンポでカラっと明るく聴かせるアレンジで、ホールマンの魅力があふれています。
この曲を聴くと、メル・ルイスもビッグバンド・ドラマーとしてなかなかイケてると思ったりして。。。（笑）
1.Kissin' Bug
2.The Man I Love
3.Goodbye
4.You Go To My Head
5.After You've Gone
6.Far Down Below
7.No Heat
8.Theme & Variations #2
9.Aura
Bill Holman,tenor sax;
Herb Geller,alto sax; Charlie Mariano,alto sax;
Richie Kamuca,tenor sax, Charlie Kennedy,tenor sax;
Bill Hood,baritone sax;
Al Porcino,trumpet; Ed Leddy,trumpet; Jack Sheldon,trumpet;
Conte Candoli/Stu Williamson,trumpet;
Frenk Rosolino,trombone; Carl Fontana,trombone;
Ray Sims,trombone;
Vic Feldman,piano; Mel Lewis,drums; Buddy Clark,bass;
Feb.11-13,1958
Big Band Paradise
