Live At Peacock Lane,Hollywood

Woody Herman & His Herd



1950年代後半になってモダン・ジャズの感覚を積極的に取り入れたハーマン・バンドが
ハリウッドのクラブに出演した時のライブ。
この時代のハーマン・バンドのアレンジを担当していたジーン・ローランドとナット・ピアースによる
モダンなサウンドは、今聴いてもぜんぜん古くささを感じさせません。
サックス・セクションによるメロウなテーマが美しいPark Eastは、往年のフォー・ブラザースの
Early Autumnを思い出させるナンバー。
おなじみのスタンダード・ナンバーBody And Soulで唄い上げるハーマンのアルトサックスのソロが
素晴らしく、ハーマンはクラリネットよりもアルトの方が良いのでは?(笑)
タイトルからして躍動するReady,Get Set,Jumpはダイナミックなアンサンブルとスリリングなソロが
交叉するアップテンポ・ブルースで、同時代のファーガソンのドリーム・バンドやジェリー・マリガンの
コンサート・バンドにも引けを取らない聴き応えのあるナンバーです。
1950年代のライブとは思えない録音の良さも特筆。
LPと同ジャケット・同内容のCDもありますが、右ジャケットバージョンのCDは(9,10)が無い代わりに
7曲(Why You?, Lullaby Of Birdland, Blue Satin, Skylark, Captain Ahab, Bijou, Barfly Blues)が
追加収録された15曲構成。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Opus De Funk」
おなじみのホレス・シルバー作のファンキー・ブルースで、モダンで小気味よいアレンジは
ナット・ピアース。
モダンな中にもハーマン・バンドのカラーであるフォー・ブラザース・サウンドを取り入れた
ダイナミックなアレンジがなかなか聴かせます。

1.Autobahn Blues
2.Parl East
3.Natchell Blues
4.Gloomy Sunday
5.Ready,Get Set,Jump
6.Opus De Funk
7.Saxy
8.Don't Get Around Much Anymore
9.Body And Soul
10.At The Woodchoppers Ball

Woody Herman,clarinet,alto sax;
Bobby Clark,trumpet; John Cappola,trumpet;
Andy Peele,trumpet; Hal Posey,trumpet;
Bill Harris,trombone; Archie Martin,trombone;
Roy Weigand,trombone;
Joe Romanao,tenor sax; Jay Migliori,tenor sax;
Arno Marsh,tonor sax; Rpger Pemberton,baritone sax;
Pete Jolly,piano; Jimmy Gannon,bass; Jake Hanna,drums;

Jan.10-18,1958, Hollywood

Big Band Paradise