Woody Herman (and His Orchestea)
全編リチャード・エバンスのアレンジとプロデュースによるポップス・ナンバー主体のアルバム。
この頃はファーガソンやハーマンのビッグバンドが若いジェネレーションとのコミュニケーションにネエルギーを注いでいた
時代だと思いますし、この後に続く1970年代のビッグバンドの輝きを導いたバンド・リーダーの一人だと思います。
Impression On Strayhorn におけるハーマンの叙情的なバラード・ソロは秀逸。
(1),(5),(6),(7),(9),(10) は右ジャケットのCDに収録されていますが、なぜか Pontieo は曲の前後に観客のリアクションが
オーバーラップされていてライブ仕立てになってます。
大好き度：★★★★
◎なかでもこの１曲！→「Keep On Keepin' On」
ラストを締めくくるのは、うっぷんを晴らすようなこのアルバム唯一の４ビート・ナンバーでリチャード・エバンスのオリジナル。
超絶テンポでテナーとラッパの息もつかせぬソロ・プレイのあとに豪快なアンサンブルで昇天するノリノリの曲です。
ポップスをたっぷり聴かせた後に超カッコいい４ビートでノック・ダウンするあたりは、1970年代のファーガソンのアルバムと
共通するところがありますね。
1.Pontieo
2.Here I Am, Baby
3.Hard To Keep My Mind On You
4.MacArthur Park
5.Light My Fire
6.I Say A Little Prayer
7.Hush
8.For Love Of Ivy
9.Impression On Strayhorn
10.Keep On Keepin' On
Woody Herman:clarinet,sax
Sal Nestico,Frank Vicari,Steve Lederer,Thomas Boras:reeds
Gary Grant,Nat Pavone,Henry Hall,Sal Marquez,James Bossert:trumpet
Robert Burgess,Henry Southall,Vincent Prudente:trombone
John Hicks:piano
Arthur Harper:bass
Edward Soph:drums
Phil Upchurch:guitar
Morris Jennings:percussion
Oct.1968, Chicago
Big Band Paradise
