At Carnegie Hall

Ted Heath And His Music

テッド・ヒースにとって初の米国ツアーのハイライトとなったカーネギー・ホールでの公演を収めたアルバム。
英国流の端正な演奏で定番ナンバーを披露する整然としたコンサートかと思いきや、エンターテイメント・ナンバーあり、華麗なソロ・フューチャーあり、さらにビル・ラッソーのアグレッシヴ・ナンバーの2連発までありのサービス精神旺盛なステージだった事がわかります。
強烈なブラス隊を軸としたパワフルなアンサンブルも流石ですが、メンバーのソロ・フューチャーがこれまた素晴らしく、Perdido でのテナー・ソロはポール・ゴンザルベスを彷彿とさせますし、Carioca でのバスター・クーパーばりのトロンボーン・ソロも熱いです。
2本のトランペットでエモーショナルに奏でる Memories Of You は、ベニー・グッドマンゆかりのカーネギー・ホールならではの選曲ですかね。笑
R.J.Boogie は、タイトル通りドラムとベースのデュエットによる小品。
ラストはドラムが大暴れするお祭り騒ぎのハワイアンで盛り上がります。
右ジャケットのCDバージョンは、この米国ツアーのライブを収めたアルバム「First American Tour」とカップリングされた 2Albums in 1CD。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲! → 「Just One Of Those Things」
コール・ポーターの軽快なスイング・ナンバー。
繊細なダイナミクスとバシっとキマるアンサンブルは流石のテッド・ヒースです。

1.Listen To My Music
2.Kings Cross Climax
3.Memories Of You
4.R.J.Boogie
5.Perdido
6.Autumn In New York
7.Carioca
8.Just One Of Those Things
9.Lullaby In Rhythm
10.Stonehenge
11.Procession
12.I Remember You
13.Hawaiian War Chant

Bobby Pratt,Bert Ezzard,Duncan Campbell,Eddie Blair:trumpet
Don Lusher,Wally Smith,Jimmy Coombes,Rick Kennedy:trombone
Les Gilbert,Ronni Chamberlain:alto sax
Henry McKenzie:tenor sax,clarinet
Red Price:tenor sax
Ken Kiddier:Baritone sax
Frank Horrox:piano
Johnny Hawksworth:bass
Ronnie Verrell:drums

May.1,1956, New York