Color Him Wild

Maynard Ferguson Band



50年代のDream Bandの迫力と興奮を再現する、シャープでダイナミックにスィングする
ファーガソン・バンドの魅力が爆発しているアルバム。
Macarenaはファーガソンの雄々しいソロが暴れまくるスパニッシュ・ナンバー。
ピアノのマイク・アベインよる洒落たアレンジのGreen Dolphin Streetは、中間に登場する
サックス・ソリとラストのテュッティをバックにしたファーガソンの自由奔放に唄いまくるソロ
が本当に気持ち良い。
This Niteはちょっとネスティコ風の美しくまとまったミディアム・ナンバーで、気前の良い
ラッパのシェイクが活躍するブラス・アンサンブルがゴージャスで嬉しいです。
The Lady's In Loveは、豪快なバリトン・サックスと痛快なファーガソンのソロがゴキゲン
なバップ・ナンバー。
美しいバラードのTinselでは、美しいサックス・ソリがからむレニー・モーガンの飛びきり
メロウなアルト・ソロが素晴らしい上に、中間部のサックス・ソリやブラスとサックス隊が
織りなすアンサンブルもこれまた美しい。
Three More Foxesは、タイトルから想像できるようにラッパ・ソロが目まぐるしく走り回る
アップ・テンポナンバーで、珍しくタイコのソロもフューチャーされてます。
タイトルが「dues」のアルバム(右ジャケット)も中身は同じ。
「dues」で一度CD化されたようですが、2017年3月にあらためて元のジャケットによる
CDがリリースされました。

大好き度:★★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Airegin」
一曲目からダイナミックにブッ飛びまくるソニー・ロリンズのアップ・テンポナンバー。
ハイ・テンポでのブラス・アンサンブルをこれくらい気持ち良くバシっと聴かせるのは、
やはりファーガソン・バンドならではですねー。

1.Airegin
2.Macarena
3.Green Dolphin Street
4.People
5.This Nite
6.The Lady's In Love
7.Tinsel
8.Three More Foxes
9.Come Rain or Come Shine

Maynard Ferguson,trumpet;
Mat Pavone,trumpet; Don Rader,trumpet;
Harry Hall,trumpet; Dick Hurwitz,trumpet;
Kenny Rupp,trombone,tuba; Rob McConnell,valve trombone;
Lanny Morgan,alto sax,clarinet.flute; Willie Maiden,tenor sax,clarinet;
Frank Vicari,tenor sax,clarinet; Ronnie Cuber,baritone sax;
Mike Abene,piano; Ronnie McClure.bass; Tony Inzalaco,drums

1964?

Big Band Paradise