Si! Si! M.F.

Maynard Ferguson and his Orchestra



タイトルから全編ラテン系かと思うとさにあらず。。。
全編でバリバリのビッグバンドJAZZを楽しめる嬉しいアルバムです。
この頃のファーガソンはまだ控えめで、ファーガソン以外のプレイヤーのソロも
たっぷり聴かせるバランスの良いモダン・ビッグバンドを聴かせようとしている
感じで特にレニー・モーガンやドン・メンザ等が大活躍するサックス・セクション
が充実してます。
全編でレニー・モーガンのアルトを大フャーチャーしたMorganpointは、中間部の
スリリングな急速テンポ・コーラスをはさんでしっとり唄い上げるドン・セベスキー
の叙情的なバラード。
Mimiはドン・メンザのオリジナル・バラードで彼自身のソロも美しい。
レニー・モーガンをフュチャーしてバッキング・アンサンブルが豪快にシャウトする
ミディアム・ブルースのMorgan's Organはアーニー・ウィルキンス作。
CD版はアルバム「Maynard '64」からの7曲がボーナス・トラックになっています。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Almost Like Being In Love」
カラっと軽快なテンポで気持ち良くスィングする嬉しいナンバー。
随所でトリッキーに暴れるファーガソンのトランペットが本領発揮です。

1.What'll I Do
2.Early Hours
3.Morganpoint
4.Si! Si! M.F.
5.Almost Like Being In Love
6.Mimi
7.Morgan's Organ
8.Born To Be Blue
9.Straight Out

Lanny Morgan,alto sax; Don Menza,tenor sax;
Wille Maiden,tenor sax; Frank Hittner,baritone sax;
Maynard Ferguson,trumpet; Gene A.Coe,trumpet;
Don Rader,trumpet; Nat Pavone,trumpet;
John Gale,trombone; Kenny Rupp,trombone;
Mike Abene,piano; Linc Milliman,bass; Rufus Jones,drums;

1962, New York

Big Band Paradise