The Symphonic Ellington

Duke Ellington And His Orchestra
500 of Europe's finest musicians

エリントンが作曲したクラシック交響楽団とのコラボ作品を、同年の欧州ツアーの合間に欧州の著名交響楽団との共演で録音したアルバム。
今回新作の(5)以外は1949～1955年頃の作品ですが、意外な事にいずれも交響楽団との共演では初レコーディングだそうです。
"A Tone Parallel to Harlem" や "Harlem Suite" としても知られている "Harlem" は、元々はトスカニーニ指揮時代のＮＢＣ交響楽団のために書かれた曲だとは知りませんでした。
今回の共演はパリ交響楽団，ストックホルム交響楽団，ハンブルグ交響楽団，ミラノ・スカラ座歌劇団オーケストラとの事ですが、多忙な演奏ツアーの合間にこれだけの著名な交響楽団との共演アルバムを録音するエネルギーは驚異的と言わざるを得ません。

大好き度：★★

◎なかでもこの１曲！ → 「Night Creature (Suite)」
トスカニーニが去ったＮＢＣ交響楽団の後継オーケストラ「The Symphony of the Air」とエリントン・オーケストラの共演プログラムのために書かれた組曲。
「夜の生きもの」をモチーフにしたミステリアスで幻想的な世界が繰り広げられます。
尚、この共演プログラムの提案者は前衛ビッグバンドのリーダーとしても活躍したドン・エリスとの事です。

1.Night Creature [first movement]:Blind Bug
2.Night Creature [second movement]:Stalking Monster
3.Night Creature [third movement]:Dazzling Creature
4.Non-Violent Integration
5.La Scala, She Too Pretty To Be Blue
6.Harlem

Cat Anderson,Roy Burrowes,Cootie Williams:trumpet
Ray Nance:cornet,violin
Lawrence Brown,Buster Cooper:trombone
Chuck Connors:bass trombone
Johnny Hodges:alto sax
Russell Procope:alto sax,clarinet
Jimmy Hamilton:tenor sax,calrinet
Paul Gonsalves:tenor sax
Harry Caney:baritone sax,clarinet,bass clarinet
Ernie Shepard:bass
Sam Woodyard:drums
Duke Ellington:piano

Jan.27or31,1963, Paris/France(3,6)
Feb.1or8,1963, Sundbyberg/Sweden(1,2)
Feb.14?,1963, Hamburg/Germany(4)
Feb.21,1963, Mirano/Italy(5)

Big Band Paradise