Duke Ellington

Duke Ellington And His Orchestra

1969年11月~12月の欧州ツアーのうちのパリでの公演の模様を収録したアルバム。
お馴染みのレパートリーにボーカル・ナンバーも交えて、リラックスしたステージの雰囲気が伝わってくるアルバムです。
冒頭のA列車はエリントンがステージに登場する時のテーマ演奏なので途中でフェードアウト。
From The Veil はルーファス・"スピーディ"・ジョーンズのドラム・ソロだけのショー・アップ・ナンバー。
El Gato はもちろんキャット・アンダーソンが暴れまくるライブには欠かせないナンバー。
(10)~(13)はトニー・ワトキンスのボーカル・ナンバーですが、Cool And Groovy はエリントン・バンドでは珍しいR&B調の曲。
ゴンザルベス君の十八番の Diminuend And Cressendo In Blue はここではゲストのドン・バイアスのフューチャーで、最後は3本のテナー・バトルで盛り上げます。
ステージのラストは、Satin Doll にのせてエリントンによる挨拶と各国語による"Love You Madly"のメッセージで締めます。
尚、このツアーではボントロはローレンス・ブラウンとチャック・コナーズだけの2名体制だったようですが、このパリ公演だけフランソワ・グインが加わっているのかも知れません。
右ジャケットは (2)~(4),(6)~(9),(14) の8曲を収録したLPバージョンで、同内容のCDもあるようです。
一部の曲は YouTube で映像を見る事ができますので、どこかに全編のビデオがあるのかも。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲! → 「Makin' That Love Scene」
エリントン・バンドをバックにしてトニー・ワトキンスのボーカルで気持ちよくスイングするハッピーなナンバー。
なんだかんだ言ってもこの手の曲はボーカル+ビッグ・バンドの醍醐味です。笑

1.Take The A Train
2.Black Power
3.Take The A Train
4.Let's Jump
5.From The Veil
6.Black Butterfly
7.Things Ain't What They Used To Be
8.El Gato
9.Satin Doll
10.Makin' That Love Scene
11.Solitude
12.It Don't Mean A Thing If It Ain't Got Taht Swing
13.Cool And Groovy
14.Diminuend And Cressendo In Blue
15.Satin Doll

Cat Anderson,Cootie Williams,Mercer Ellington,Ambrose Jackoson,Harold Money Johnson:trumpet
Lawrence Brown,François guin,Chuck Connors:trombone
Johnny Hodges,Russell Procope,Norris Turney,Paul Gonsalves,Harold Ashby,Harry Caney:reeds
Duke Ellington:piano
Victor Gaskin:bass
Rufus Jones:drums
Tony Watkins:vocal
Don Bias:tenor sax(14)

Nov.1,1969, Paris