The Afro-Eurasian Eclipse

Duke Ellington And His Orchestra

人類の多様性がテーマ?のエリントン晩年のアルバム。
例によってエリントン流の描写的な組曲ですが、ビート感のあるナンバーが多いので他の組曲とはちょっと雰囲気が違いますね。
Didjeridoo はエリントンでは珍しいベタな8ビート・リズムのナンバー。
ジャングル・ドラムに乗ってミステリアスなサウンドが進行する Afriaue の後半では、もちろんルーファス・ジョーンズ君のドラム・ソロが大暴れです。
R&Bチックな Acht O'Clock Rock は、知らずに聴いたらエリントン・バンドとは判らない異色ナンバー。
Hard Way はノリス・ターニーのアルト・ソロをフューチャーした軽快なミディアム・バウンスですが、やはりここはジョニー・ホッジスで聴きたかったというのは素直なところ。
タイトルの意味するところは極東の日本人には理解しずらいですが、ジャケット画像とは直接結びつけて考えないほうがいいかも知れません。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲! → 「True」
エリントンでは珍しいファンキーなワルツ・ナンバーで、ゴンザルベス君のアバンギャルドなソロがイケてます。

1.Chinoiserie
2.Didjeridoo
3.Afriaue
4.Acht O'Clock Rock
5.Gong
6.Tang
7.True
8.Hard Way

Duke Ellington:piano
Cootie Williams,Money Johnson,Mercer Ellington,Eddie Preston:trumpet
Booty Wood,Malcolm Taylor:trombone
Chauck Connors:bass trombone
Russell Procope:alto sax,clarinet
Norris Turney:alto sax,clarinet,flute
Paul Gonsalves,Harold Ashby:tenor sax
Harry Carney:baritone sax
Joe Benjamin:bass
Rufaus Jones:drums

Feb.17,1971, New York