And His Mother Called Him Bill

Duke Ellington and his Orchestra



1967年5月に癌で亡くなったビリー・ストレイホーンを偲んで録音された追悼
アルバムで、1940年代から亡くなる直前までのストレイホーンの作品集。
各ナンバーでフューチャーされるエリントニアンが、それぞれにストレイホーンを
偲んだ素晴らしいソロを繰り広げています。
ジョニー・ホッジスをフューチャーした美しいバラード Blood Count (赤血球測定)は、
闘病の病院で作られた彼の絶作。
エリントンのピアノ・ソロによる叙情的な Lotus Blossom は、レコーディングが終了
してメンバーが帰り支度をはじめた中でエリントンがストレイホーンが好きだった
この曲を一人で切々と弾いていたものが、エンジニアの機転で偶然に録音された
そうです。
ライナーノーツによれば「ビリー・ストレイホーンの死により、二十世紀の音楽史上
最高のパートナーシップの一つが終わりを告げた。。。」
右ジャケットのLPは Lotus Blossom の別テイク(エリントンとハリー・カーネイの
デュオ演奏)が追加されており、このデザイン・ジャケットのCDは完全版と称して
さらに3曲 (Smada, Midriff, My Little Brown Book) が収録されています。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Day-Dream」
ストレイホーンがジョニー・ホッジスをフューチャーして最初のビッグヒットとなった、
甘く美しく切ないバラード曲。
バックのアンサンブルとエリントンのピアノも含めた全員でストレイホーンを偲んで
いるような感動的な演奏に心を打たれます。

1.Snibor
2.Boo-Dah
3.Blood Count
4.U.M.M.G.
5.Charpoy
6.After All
7.The Intimacy Of The Blues
8.Rain Check
9.Day-Dream
10.Rock Skipin' At The Blue Note
11.All Day Long
12.Lotus Blossom

Duke Ellington,piano;
Cat Anderson,trumpet; Mercer Ellington,trumpet;
Cootie Williams,trumpet; Clark Terry,flugel;
Lawrence Brown,trombone; Buster Cooper,trombone;
Chuck Connors,trombone; John Sanders,trombone;
Johnny Hodges,sax; Russell Procope,sax,clarinet;
Jimmy Hamilton,sax,clarinet; Paul Gonsalves,sax;
Harry Caney,sax,clarinet;
Aaron Bell/Jeff Castleman,bass;
Steve Little/Sam Woodyard,drums;

Aug.28,1967, New York (2,3,4)
Aug.30,1967, New York (8,10,12)
Sep.1,1967, New York (1,6,11)
Nov.15,1967, San Francisco (5,7,9)

Big Band Paradise