Dizzy Gillespie World Statesman

Dizzy Gillespie Big Band

同年にガレスピーをリーダとした米国音楽使節団としてパキスタン,イラン,レバノン,シリア,トルコ,ユーゴスラヴィア,ギリシャに派遣されたバンドによるスタジオ録音アルバム。
ガレスピーらしいアフロ系ナンバーは無くて全て4ビート・ナンバーと言うのが意外ですが、メンバーとして参加しているアーニー・ウィルキンス,クインシー・ジョーンズ,メルバ・リストン等のアレンジによる当時のモダン・ビッグバンド・スタイルで聴かせます。
I Can't Get Started や Stella By Starlight はもちろんガレスピーのソロ・フューチャー・ナンバー。
ラストの Dizzy's Blues は、同時代のベイシー・バンドが似合いそうなダイナミックにスイングするミディアム・ファーストのブルース。
尚、当時の写真によると、このバンドではクインシー・ジョンズを含むパツラ隊全員がベル上向きのガレスピー・スタイルのパツラだったようです。(爆笑)
CDバージョンは、アルバム「Dizzy In Greece」,「Birks' Works」とあわせた 3LP in 2CD もあります。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲! → 「The Champ」
ガレスピーのオリジナルでクインシー・ジョンズのアレンジになる超絶ハイテンポ・ナンバー。
後半はチャーリー・パーシップのドラム・ソロの独壇場です。
冒頭の意味不明なスキャット・ボーカルがこのアルバムで一番ガレスピー・バンドらしいところ。(笑)

1.Dizzy's Business
2.Jessica's Day
3.Tour De Force
4.I Can't Get Started
5.Doodlin'
6.Night In Tunisia
7.Stella By Starlight
8.The Champ
9.My Reverie
10.Dizzy's Blues

Dizzy Gillespie,Emmett Berry,Carl Warwick,Quincy Jones,Joe Gordon:trumpet
Melba Liston,Frank Rehack,Rod Leavitt:trormbone
Phil Woods,Jimmy Powell:alto sax
Ernie Wilkins,Billy Mitchell:tenor sax
Marty Flax:baritone sax
Walter Davis:piano
Nelson Boyd:bass
Charlie Persip:drums

Jun.6,1956 New York