Basie's Bag

The Count Basie Orchestra



フランク・フォスターが率いるカウント・ベイシー・オーケストラのライブアルバムで、
Joe Williams with The Count Basie Orchestra」と同日の録音。
Three In One BluesとWay Out Basieを除いてアレンジは全てリーダーのフランク・
フォスターによるもので、彼自身もHere's That Rainy Dayで美しいソロを聴かせて
います。
メンバーのメルトン・ムスタファの作編曲になるThree In One Bluesは、ベイシー・
テイストがたっぷりのミディアム・ブルース。
ケニー・ヒンのムーディーなテナーをフュチャーしたスロー・バラードFor My Ladyは、
かのLil' Darlin'を思い起こさせますね。
クラレンス・バンクスのプランジャー・ミュート・ソロをフューチャーしたClanksの曲名
はバンクス自身の名前に由来か?
ジョージ・ベンソンとの共演盤「Big Boss Band」でも聴けるベンソン自身の作になる
タイトル・ナンバーのBasie's Bagでは、ギターのチャールトン・ジョンソンをフュチャー
した軽快にスィングする楽しいナンバー。
どうでもいいけど、MCで聴けるフランク・フォスターの肉声は貫禄がなくてあまり
ステージ映えがしないですよネ。(失礼)

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Count Basie Remembrance Suite」
フランク・フォスターの作になる、ベイシーの思い出をつづった4部構成の組曲。
ベイシー婦人の名前がタイトルになったバラードLady Carolynでのメル・ワンゾー
のリリカルなトロンボーン・ソロが美しいです。
タイトルは仰々しいState Of The Art Swingはメンバーのソロが次々に繰り出して
楽しくスィングするハッピーなブルースですが、交響曲みたいなドラマチックなエン
ディングはちょっとイタダケナイなぁ。。。(笑)

1.Firm Roots
2.Three In One Blues
3.Hampton Strut
4.For My Lady
5.Way Out Basie
6.Clanks
7.Basie's Bag
8.Here's That Rainy Day
9.Count Basie Remembrance Suite
 -We Be Jammin'
 -Transition
 -Lady Carolyn
 -State Of The Art Swing

Frank Foster,tenor sax;
Derrick Gardner,trumpet; Melton Mustafa,trumpet;
Bob Ojeda,trumpet; Mike Williams,trumpet;
Clarence Banks,trombone; Mel Wanzo,trombone;
Bill Hughes,trombone; Robert Trowers,trombone;
Kenny Hing,tenor sax,flute; Doug Miller,tenor sax,flute;
Manny Boyd,alto sax,piccolo; Danny Turner,alto sax,flute;
John Williams,baritone sax,bass clarinet;
Cleveland Eaton,bass; David Gibson,drums;
George Caldwell,piano; Charlton Johnson;guitar;

Nov.20,1992, Detroit

Big Band Paradise