Basie On The Beatles

Count Basie and his Orchestra



な、なんと、あのベイシー・バンドの異色作「Basie's Beatle Bag」の続編がっ!
しかも、全編のアレンジがあのボブ・フローレンス!!
おまけにライナー・ノーツの筆者はあのリンゴ・スター!!!
「あの」が3つも付いた注目作ですね、これは。。。
前回と同様にお馴染みのビートルズ・ナンバー集ですが、ハロルド・ジョーンズの
軽快にスィングするドラミングに乗ってゴージャスできらびやかなビートルズになってます。
オリジナルと同じパターンのイントロで始まってからワイルドなラッパセクションの
ワー・ワー・ミュートのテーマによるCome Togetherはちょっと苦しいし、ラストの
ベイシーらしからぬタテノリにスィングするYesterdayあたりはもう早く帰りたいって
言う感じですが、ボブ・フローレンスの凝ったアレンジに救われて前作よりも楽しめる
アルバムかも知れません。
Penny Loneでイントロからハデに聞こえるシェイカーは名手フレディ・グリーン?
しかし、オリジナルLPのジャケット(左端)もダサイですが、近年になってリリースされた
アルバム音源+プロモーション動画のハイブリッド・ディスクのジャケット(中央)もイミフで、
さらにこれのカバー(右端)がこれまた見るに耐えないデザイン・・・

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Norwegian Wood」
3拍子で始まるテーマもなかなかノリが良いですが、リズムチェンジしてアップ・
テンポの4ビートで軽快にスィングするゴキゲンなアレンジがなかなかシャレて
いて気持ちいいです。
ベイシー・バンドとしては異色のサウンドですが、さすがにバリバリにスィング
しますね。

1.Norwegian Wood
2.(The) Fool On The Hill
3.Something
4.With A Little Help From My Friends
5.Here, There And Everywhere
6.Get Back
7.Hey Jude
8.Eleanor Rigby
9.Penny Lone
10.Come Together
11.Yesterday

Gene Goe,trumpet; Sonny Cohn,trumpet;
Luis Gasca,trumpet; Waymon Reed,trumpet;
Grover Mitchel,trombone; Melvin Wanzo,trombone;
Bill Hughes,trombone;
Marshall Royal,sax,clarinet; Bobby Plater,sax,flute;
Eric Dixon,sax,flute; Eddie 'Lockjow' Davis,sax;
Charles Fowlkes,sax;
Freddie Green,guitar; Count Basie,piano,organ;
Harold Jones,drums; Norman Keenan,bass.

Dec.1969, New York

Big Band Paradise