Live In Japan '78

Count Basie And His Orchestra



ベイシーの5回目の来日となった1978年の日本公演の実況録音で、ベイシーの死後に
日本の関係者の努力でアルバム化されたもの。
70年代後半のオープニングの定番THe Heats Onから始まってお馴染みのナンバーを
ブッチ・マイルスの炸裂するドラムでグイグイ引っ張るゴキゲンな演奏で聴かせますが、
ホールでのコンサートと言う事もあってキレイにまとまった印象になるのは仕方ないところ。
60年代からステージで良く演奏されるAll Of Meは年と共にだんだん派手になってきて、
ここではほとんどブッチ・マイルスのショー・アップ・ナンバーみたいになってます。
何故か他のアルバムで聴いた事のないサミー・ネスティコのBlack Velvetは、ボビー・
プラターのアルト・ソロを大フューチャーしたエリントン・ムードのバラード曲。
古いナンバーをちょっとずつつまみ食いした文字通りA Bit Of This And A Bit Of Thatは
ベイシー・バンド得意のステージでのユーモア?
都合8回も来日したベイシーにとっての唯一の日本でのライブ・アルバムとして、地方の
放送局に埋もれていたライブ・テープを探し出してから3年がかりでノーマン・グランツを
説得して世に送り出した関係者の熱意に敬意を表します。
LPと同時にリリースされた国内版CDは、同内容にHittin'12 と One O'Clock Jumpの
2曲のボーナス付きでした。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「John The III」
アルト奏者のボビー・プラターがベースのジョン・クレイトンの為に書いたナンバー。
全編ジョン・クレイトンの力強くかつユーモアあふれるペース・ソロがステージを盛り上げ
ますね。

1.The Heats On
2.Freckle Face
3.Ja-Da
4.Things Ain't What They Used To Be
5.A Bit Of This And A Bit Of That
6.All Of Me
7.Shiny Stockings
8.Left Hand Funk
9.John The III
10.Basie
11.Black Velvet
12.Jumpin' AT The Woodside

Waymon Reed,trumpet; Pete Minger,trumpet;
Sonny Cohn,trumpet; Noran Smith Jr.,trumpet;
Mel Wanzo,trombone; Bill Hughes,trombone;
Dennis Wilson,trombone; Alonzo Wesley Jr.,trombone;
Bobby Plater,sax; Danny Turner,sax; Kenny Hing,sax;
Eric Dixon,sax,flute; Charlie Fowlkes,sax;
Freddie Greene,guitar; Count Basie,piano;
John Clayton,bass; Butch Miles,drums.

May.1978, Hamamatsu

Big Band Paradise