The Count in England

Count Basie And His Orchestra



1959年の欧州ツァーのうちの英国公演を収録したアルバムで、シェリダン・ディスコグラフィによれば
2月21日のマンチェスターのフリー・トレード・ホールでの公演の録音。
全盛期のアトミック・バンド+欧州ツァーのライブ音源とくれば何をさておいても聴いてみたい
ベイシー・フリークの期待を裏切らない素晴らしい演奏を堪能させてくれます。
1曲目のThe Moon's Not Greenは1956年のアルバム「イン・ロンドン」での超絶熱演が記憶に残る
How High The Moonと異名同曲。
サド・ジョーンズのBrushes and Brassは後年のサド・メル・バンドのイメージにもつながるエレガントな
ナンバー。
Who Me?でのスヌーキー・ヤングのトリッキーなソロはいつもながら熱いです。
猛烈なテンポのベイシーのピアノのイントロで始まったRoll 'EM Peteはいつになくワイルドな
盛り上がりですね。
尚、アルバムジャケット記載の資料によると、この欧州ツァーの英国公演が2月7日から22日まで
16日間ぶっ通しのスケジュールになっており、そのエネルギーに脱帽!

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Bag O'Bones」
この時代のベイシー・バンドの定番のトロンボーン・セクションのショーケース・ナンバー。
超絶テンポのアンサンブルとソロ・コーラスを吹き抜けるボントロ隊の熱演に、聴いてる方も
思わず手に汗握りますね。

1.The Moon's Not Green
2.Brushes and Brass
3.Bag O'Bones
4.Who Me?
5.The Deacon
6.Plymouth Rock
7.April in Paris
8.Fawncy Meeting You
9.Five O'Clock in the Morning
10.Roll 'EM Pete
11.Every Day
12.One O'Clock Jump

Marshall Royal,sax; Frank Wess,sax; Frank Foster,sax;
Billy Mitchell,sax; Charlie Fowlkes,sax;
Thad Jones,trumpet; Joe Newman,trumpet;
Wendell Cully,trumpet; Snooky Young,trumpet;
Henry Coker,trombone; Benney Powell,trombone; Al Grey,trombone;
Freddie Green,guitar; Count Basie,piano;
Eddie Jones,bass; Sonny Payne,drums;
Joe Williams,vocal;

Feb.21,1959, England

Big Band Paradise