Kansas City Shout

Joe Turner
Eddie "Cleanhead" Vinson
Count Basie & His Orchestra



1980年の来日公演の直後にレコーディングされた、ブルース・シンガーのジョー・ターナーと
エディ・クリーンヘッド・ビンソンの二人をフューチャーしたコテコテのブルースのアルバム。
ジョー・ウィリアムズのようなツヤのあるボーカルとは対照的な泥臭いブルース・ボーカルで、
根っからのブルース・ファンにはコタエられないかも知れないです。
ボーカルもさることながら、エディ・クリーンヘッド・ビンソン(写真を見ると名前の通りスキン
ヘッド)のアルト・サックスによるブルース・フィーリングたっぷりのソロがなかなかシブイです。
ベイシー・バンドはバッキングに徹していて、メンバーのソロはまったくありません。
ドラムはブッチ・マイルスの後任として短期間在籍したダフィー・ジャクソン。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Blues Au Four」
リズム・セクションのみによるインスト演奏で、ゆったりとしたブルースをベイシーのピアノで
数コーラス演奏してから、エンディングでフレディ・グリーンがたった一つだけ和音をソロで
弾きます。
来日公演ではフレデー・グリーンのソロの曲として紹介されて大喝采を浴びたナンバー。
世界広しと言えども、たった一つの音で満員の観客をうならせるのはフレディ・グリーンくらい
ですよね。

1.Just A Dream On My Mind
2.Blues For Joe Turner
3.Blues For Joel
4.Everyday I Have The Blues
5.Blues Au Four
6.I Got A Gal That Lives Up On The Hill
7.Cherry Red
8.Apollo Daze
9.Standing On The Corner
10.Stormy Monday
11.Signifying

Joe Turner,vocal; Eddie "Cleanhead" Vinson,vocal,sax;
Pete Monger,trumpet; Sonny Cohn,trumpet;
Dale Carley,trumpet; David Stahl,trumpet;
Mitchell 'Booty' Wood,trombone; Bill Hughes,trombone;
Dennis Wilson,trombone; Grover Mitchell,trombone;
Dennis Rowland,trombone;
Eric Dixon,sax; Bobby Plater,sax; Danny Turner,sax;
Kenny Hing,sax; Johnny Williams,sax;
Count Basie,piano; Freddie Green,guitar;
Cleveland Eaton,bass; Duffy Jackson,drums;

Apr.7,1980, Hollywood

Big Band Paradise