On The Roll

Ernie Wilkins Almost Big Band



ベイシー・ムードで始まりエリントン・ムードでシメるアルバムで、Lover Man を除きウィルキンスのオリジナル。
特別な音作りをしてないスッピンの録音サウンドのためか全体的に地味な印象のアルバムです。
得意とするフルスイング・ナンバーのAlmost Basie も特別なシカケは無く比較的アッサリとした後味ですね。
Ode To Billy Strayhorn はノーリズムのアンサンブルと軽快な4ビートのリズム・チェンジが交錯する組曲風ナンバー。
ドラム・フィーチャーのGive The Drummer Some でのエド・シグペンのソロは個人的にはイマひとつかも。
B.P.Blues でいきなりリチャード・ブーン君のスキャット・ボーカルが登場するのは心臓によくないです。(笑)
CDバージョンはボーナス3曲( Tender Touch, I Mean You, Arrival )付き。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「A Little Bit Of Duke」
サックス・ソリを挟んでメンバーのソロが次々に繰り出す景気の良い快速スイング・ナンバー。
欲を言えばエンディング前のアンサンブルにもう少し盛り上がりが欲しいところ。
陽気なクラリネット・ソロが誰なのかが気になます。

1.Almost Basie
2.Ode To Billy Strayhorn
3.Give The Drummer Some
4.Lover Man
5.B.P.Blues
6.A Little Bit Of Duke

Ernie Wilkins:soprano sax,tenor sax
Jens Winter,Benny Rosenfeldt,Jeff Davis:trumpet
Erling Kroner:trombone
Richard Boone:trombone,vocal
Jesper Thilo,Bent Jadig,Jan Zum Vohrte,Per Goldschmidt:sax
Kenny Drew:piano
Jesper Lundgaard:bass
Ed Thigpen:drums

Nov.17&18,1986,Copenhagen

Big Band Paradise