高橋達也と東京ユニオン
エリントンを題材にしてアレンジャーに内堀勝と角田健一を迎えて５曲ずつの
アレンジ（そのうち各１曲は両者がエリントンに捧げるオリジナル）で構成した
好アルバムで、両アレンジャーのモダンで意欲的なアレンジと東京ユニオンの
レベルの高さがマッチした、数あるエリントンをテーマにしたアルバムの中でも
秀逸な一枚。
特にコンテンポラリーなラテン・フュージュン仕立ての角田健一のCaravanや、
内堀勝の巧みなアレンジでじっくり聴かせるBlack And Tan Fantasy等は聴き
応えがある作品ですし、プログレッシブなサウンドによる内堀勝オリジナルの
Cahsin' The Dukeと、思いきりダイナミックにスィングする角田健一オリジナル
のFor Dukeもステキです。
内堀勝によるラストのTake The "A" Train(Reprise)は、意表をつく幻想的な
トーン・ポエム。
尚、ジャケット記載のメンバーのうちの３人は下記の誤りではないかと思います。
和田淳生：bass，中矢彬弘：drums，川野秀俊：guitar
大好き度：★★★★
◎なかでもこの１曲！→「Chasin' The Duke」
内堀勝がエリントンに捧げるオリジナル。
ダイナミクスに富んだモダンでミステリアスなサウンドで表現するアンサンブル
が素晴らしい快作。
1.Take The "A" Train
2.Cotton Tail
3.Prelude To A Kiss
4.Medley:Satin Doll ～ I Let A Song Go Out Of My Heart ～ In A Mellow Tone
5.Chasin' The Duke
6.Caravan
7.Medley:Solitude ～ Sophisticated Lady ～ Mood Indigo
8.Black And Tan Fantasy
9.For Duke
10.Take The "A" Train (Reprise)
多田善文，竹田恒夫，鈴木孝一，神村英男：trumpet
井口秀夫，深田悟，下堀福男：trombone
山崎通晴：bass trombone
堀恵二，柳沼寛：alto sax
森口則夫，高橋達也：tenor sax
中西潮：baritone sax
金山正浩：piano
和田淳生：guitar
中矢彬弘：bass
川野秀俊：drums
納見義徳：percussion
Aug.9-17,1983, Tokyo
Big Band Paradise
