Drum-Scope

Nobuo Hara & His Sharps & Flats



シャープ単独としては最も初期のアルバムで、当時の3大ドラマーをフュチャーした企画物。
シャープのエネルギッシュな演奏をバックに、トップ・ドラマー3人の魅力が爆発する豪快な
アルバムです。
King Georgeは半田厳一が書き下ろしたジョージ川口のショーケース・ナンバー。
シャープの創設時メンバーでもあるジミー竹内が見事なアンサンブル・ドラミングを聴かせる
The Continentalは宮川泰のアレンジ。
八城一夫オリジナルのMallet Fantasyでは、美しいブラスアンサンブルと白木秀雄のマレット
プレイのマッチングが心地よいです。
3人の競演でフィナーレを飾るThree Drum Musketeers(ドラム三銃士)は、このアルバムの
為に書かれた半田厳一のオリジナル。
とにかく全編で暴れまくる3人のドラム、シャープの熱い演奏、アレンジ各氏のリキの入りよう
のすべてに圧倒される1枚です。
右ジャケットは1977年の再発版。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Besame Mucho」
気だるいルンバでも始まるのかと思ったら、アッと驚くアップテンポのジャンプ・ナンバー
仕立てで意表を突かれる白木秀雄のフューチャー曲。
八城一夫による凝りまくりのアレンジと白木秀雄のドラム・ソロの掛け合いがスリリングで
最後まで息をつかせません。
数あるベサメ・ムーチョの中でも異色度ナンバー・ワンでしょうな(笑)。

1.Indian Love Call
2.King George
3.The Continental
4.The Peanut Vendor
5.Besame Mucho
6.Mallet Fantasy
7.Three Drum Musketeers

向井周・工藤正人:alto sax
保坂敏雄・森剛康:tenor sax
山屋清:baritone sax
谷山忠男・浜水俊男・田中彰:trombone
森川周三・河本豊弘・本木英夫・光井章夫・福原彰:trumpet
山下高司:bass,佐藤愛子:piano
ジョージ川口(1,2,7)・ジミー竹内(3,4,7)・白木秀雄(5,6,7):drums

Aug.19&20,1957

Big Band Paradise