原信夫とシャープス・アンド・フラッツ
タイトル通り、クラシックの大作曲家１２人の作品をジャズ・ロック仕立てにしてビッグバンドで
聴かせると言う超企画先行型（？）のアルバム。
しかし今更ベートーベンの第九やモーツァルトの40番をモダンなアレンジでと言われても・・・
アレンジを手分けした前田憲男と小山恭弘の各氏の心痛や如何に？
大好き度：★
◎なかでもこの１曲！→「Nocturnes No.2 OP.9」
メロディーだけはだれでも知っているショパンのノクターンを、学生バンドの練習曲みたいな
ミディアム・スィング仕立てにしたナンバー。
バイブラホン，２拍三連のブラス・アンサンブル，ピアノ・ソロ，アドリブフレーズ風のサックス・ソリに
最後はベイシー・ルーティンのエンディングまで駆使しても、やっぱり所詮は「ジャズ風」なのは
やむを得ない所。
1.Hungarian Rhapsody No.2 （ハンガリア狂詩曲第2番）
2.Serenade （シューベルトのセレナード）
3.Sabre Dance （剣の舞）
4.Nocturnes No.2 OP.9 （ノクターンOP.9の2）
5.Symphony No.9 MOV:II （交響曲第9番「新世界」）
6.Symphony No.9 MOV:IV （交響曲第9番「合唱」）
7.Symphony No.40 MOV:I （交響曲第40番KV550）
8."AIDA"Grand March （「アイーダ」よりグランドマーチ）
9.Hungarian Dance No.5 （ハンガリア舞曲第5番）
10.Swan Lake "Dance of the Swans" （「白鳥の湖」より四羽の白鳥の踊り）
11.From the Carmen （「カルメン」より竜騎兵の行進）
12.Tannhauser "Chor Der"Alteren Pilger" （「タンホイザー」より巡礼の合唱）
前川元，鈴木孝二：alto sax
原信夫，西村昭夫：tenor sax
森川信幸：baritone sax
森川周三，佐波博，隅山時一，岸義和：trumpet
谷山忠男，橋爪智明，川口日出男：trombone
中嶋正弘：bass trombone
幾見雅博：guitar
大野肇：piano
竹内弘：bass
中村吉夫：drums
増田一郎：vibraphone
前田憲男：arr(1-6)
小山恭弘：arr(7-12)
Apr.13-15, 1972
Big Band Paradise
