Smashing!

原信夫とシャープス・アンド・フラッツ



ジョージ・ガーシュインとリチャード・ロジャースの作品集で、アレンジは前田憲男とオリヴァー・ネルソン(4,8のみ)。
当時流行したダイレクト・カッティング(テープ録音をせずに演奏と同時にレコード原盤をカッティングする方式)で、
収録曲が少なく演奏時間が短めなのと曲間の無音部分が長いのはその為ですかね。
演奏的には、バシっとキマるアンサンブルとは対照的にアドリブ・ソロがどれもイマひとつで、これも一発勝負の
ダイレクト・カッティングの副作用か?
前田憲男のアレンジはどれも珍しくヒネリが無いおとなしい?アレンジですが、'S Wonderful でのモコモコした
サックス・ソリはちょっと頂けないかも。
オリヴァー・ネルソンのアレンジになる Summer Time と My Funny Valentine は、それぞれ前川元と西山健治の
ソロ・フューチャー・ナンバー。
バンドが良く鳴っている割には地味な印象のアルバムになってしまっているのは残念ですね。
個人的には中村敬幸の端正なドラミングは好きです。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「My Heart Stood Still」
中村敬幸の小気味よいブラシ・ワークが大活躍するキュートで軽快なスイング・ナンバー。
アンサンブルはもっとリラックスしてエレガントな雰囲気のほうが良いかとは思いますが。

1.Strike Up The Band
2.The Man I Love
3.'S Wonderful
4.Summer Time
5.Thou Swell
6.Spring Is Here
7.My Heart Stood Still
8.My Funny Valentine

前川元,鈴木和雄:alto sax
原信夫,唐木洋介:tenor sax
森川信幸:baritone sax
森川周三,佐波博,横山等,岡野等/福島照之:trumpet
西山健治,及川芳雄,佐藤俊次,浜坂義孝:trombone
幾見雅博:guitar
蒲池猛:piano
小林順一:bass
中村敬幸:drums

Apr.1-2,1978,Tokyo

Big Band Paradise