Big Band Scope

原信夫とシャープス・アンド・フラッツ
見砂直照と東京キューバン・ボーイズ



当時の最高水準の録音技術による「超デ・ラックス・ステレオの出現!」と言う仰々しい
コピーでシリーズ化されたキング・レコード「SDSシリーズ」の頂点とも言えるアルバム。
ホールのステージの左シャープ・右にキューバンを配しての超ステレオ効果録音に加えて、
三保敬太郎、前田憲男、山屋清、八城一夫の各氏のスペシャル・アレンジによるスィングと
ラテン・リズムのバトルが全編で繰り広げられるゴージャスな企画に熱いものを感じますね。
2大バンドの対決と言えば単純なバース演奏を思い浮かべてしまいますがさにあらず。
両バンドの魅力をフルに引き出す編曲各氏の凝りに凝ったアレンジと、全編でホットな
バトルを繰り広げる両バンドのダイナミックな演奏に圧倒される素晴らしいアルバムです。
中央ジャケットは後年リリースされたCDバージョン。
右ジャケットはこのアルバムからの10曲と、続編の「Big Band Scope Vol.2」からの10曲を
コンピにした中途半端なCDバージョン。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Strike Up the Band」
盛大なドラムマーチから始まり、4ビートとルンバが交錯しなから最後は両バンドの
テーマ曲の交換でしめくくる前田憲男の楽しいアレンジでオープニングを飾ります。

1.Strike Up the Band
2.Tea for Two
3.Begin the Beguine
4.Fly Me to the Moon
5.Tabbo
6.Charade
7.I Cant't Stop Loving You
8.Mack the Knife
9.St.Louis Blues
10.I Got Rhythm
11.Night in Tunisia

Feb.9-11,1965, 厚生年金会館/東京

Big Band Paradise