Stick It

The Buddy Rich Big Band



バンドのドライブ感はいつもながらですが、リッチのドラムが比較的控えめの
印象を受けるアルバム。
全般的にリッチの見せ場となるソロが少ないためかも知れませんね。
ビリー・ホリデイでお馴染みのGod Bless The Childはジョー・ロマノのアルトを
フューチャーした事情的なバラードですが、ロマノのハスキーなアルトはちょっと
違和感あるかも。
お得意の3拍子系ナンバーのBest Coastでのビート感は流石ですが、もう少し
リッチのソロをたっぷり聴きたいところ。
トロンボーンのソロとアンサンブルでじっくり聴かせるWaveは、アマチュア・バンド
好みの美しいアレンジ。
リン・ビビアーノのソロ・フューチャーのSomethingでは、イントロからエンディング
までビビアーノがファーガソンばりに暴れまくりです。
ラストはBein' Greenは、リッチ自身のボーカルによる子守唄?でクロージング。
CD版は10分を超えるSpace Shuttleのロング・バージョンのオマケ付き。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Space Shuttle」
オープニングはもちろんバリバリにドライブするアップテンポ4ビートで先制パンチ。
機関車のような爆走感がすごいです。

1.Space Shuttle
2.God Bless The Child
3.Best Coast
4.Wave
5.Something
6.Uncle Albert/Admiral Halsey
7.Sassy Strut
8.Bein' Green

Pat LaBarbera,tenor/soprano sax,flute; Don Englert,tenor sax,flute;
Joe Romano,alro sax,flute; Brian A.Grivna,alto sax,flute;
Richard Centalonza,baritone sax;
Lin Biviano,trumpet; Wayne Naus,trumpet;
Greg Hopkins,trumpet; John DeFlon,trumpet;
Eric Culver,trombone; Alan Kaplan,trombone; William Reichenbach,trombone;
George McFetridge,piano; Joel Di Bartolo,bass;
Buddy Rich,drums; Walt Namuth,guitar;

Aug.10,1972, New York

Big Band Paradise