This One's For Basie

Buddy Rich and his Orchestra



リッチがウェスト・コースト・ミュージシャンを集めたスモール・オーケストラで
オールド・ベイシー・ナンバーを披露した1950年代半ばのアルバムで、全編
のアレンジはマーティ・ペイチ。
トップ・ビッグバンド・ドラマーとしてベイシーと同世代に活躍しながらついに
ベイシー・バンドのレギュラー・ドラマーになる事の無かったリッチですが、
当時このアルバムでベイシーにラブ・コールを送っていたと見るのは考えすぎ
でしょうか?
曲はいずれもれもベイシー・フリーク殺し?のオールド物で、当時のベイシー・
バンドでウケに入っていたニール・ヘフティやアーニー・ウィルキンス物でない
ところはリッチのこだわりかもしれませんね。
「The Big Band Sound Of Buddy Rich」(中央ジャケット)も中身は同じ。
「Big Band Shout」として再発されたアルバム(右ジャケット)は、なぜか1曲
少ない7曲構成。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Jumping At The Woodside」
ベイシー・バンド定番のエキサイティングな超絶ナンバーですが、お馴染みの
テーマと交錯するアンサンブルは1960年代にクインシー・ジョーンズ作編曲
としてベイシー・バンドで演奏された「Dum Dum」になぜかクリソツ。。。
こごてはリッチお得意の延々スーパー・ソロが楽しめますが、リッチ自身は
本当はこれを本家ベイシー・バンドでやりたかったんじゃないかなー(笑)。

1.Blue And Sentimental
2.Down For Double
3.Jump For Me
4.Blues For Basie
5.Jumping At The Woodside
6.Ain't It The Truth
7.Shorty George
8.9:20 Special

Conard Gozzo,trumpet; Pete Condoli,trumpet;
Harry Edison,trumpet; Frank Rosolino,trombone;
Bob Enevoldsen,valve trombone,tenor sax;
Bob Cooper,tenor sax; Buddy Collette,tenor/baritone sax,flute;
Jimmy Rowles,piano; Joe Mondragon,bass; Bill Pitman,guitar;
Buddy Rich,Drums;

Aug.24,1956,Los Angeles (3,4,7,8)
Aug.25,1956,Los Angeles (1,2,5,6)

Big Band Paradise