You've Got It Bad Girl

Quincy Jones



クインシー・ジョーンズのA&Mレーベルでの第四作。
洗練されたフュージョン系イージー・ニスニングとして1970年代の先端を走っていたクインシーの快作ですね。
ともすればコマーシャルとも取られがちなポップスなナンバーもありますが、アルバム全体を聴き終わって心地よいのは
さすがのクインシーです。
強いて言えば、透き通るようなハーモニカ・ソロでしっとり聴かせるバラードのEyes Of Loveは、個人的にはアルバムの
クロージングで余韻に浸りたかった。
Tribute To A.F.-ROでは、ちょこっとですがクインシー本人の語りのようなボーカルが登場します。
ステイービー・ワンダーのSuperstitionでもクインシー流のオーケストレイションが冴え渡ってますね。
ファンキーなChump Changeは、ノーマルな編成のビッグバンドで演っても楽しそうなナンバー。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Manteca」
意外にも過去にクインシーのリーダーアルバムでの録音が無かったディジー・ガレスピーの超メジャー・チューン。
フュージョン系の洗練されたサウンドなのはもちろんですが、アレンジそのものは比較的オーソドックスです。
バックで吠えるキャット・アンダーソンのハイノート・キックは相変わらずですな。(笑)

1.Summer In The City
2.Eyes Of Love
3.Tribute To A.F.-RO
4.Love Theme From "The Gateway"
5.You've Got It Bad Girl
6.Superstition
7.Manteca
8."Sanford & Son Theme" NBC-TV
9.Chump Change

Valerie Simpson,Quincy Jones;vocal
Eddie Louis-organ
"Toots" Thielemans,Tom Morgan;harmonica
Hubert Laws;flute
Phil Woods;alto sax
Dennis Budimir;guitar
Cat Anderson;trumpet
Jerome Richardson;soprano sax
Ernie Watts;Electric sax
Dave Grusin,Bob James,George Duke;keybords
Chuck Rainey,Ray Brown,Carol Kaye;bass
Grady Tate;drums
Milt Holland,Bobbye Potter;percussion

1972? Hollywood

Big Band Paradise