Rob Parton's JAZZTECH Big Band
Conte Candoli
いかにもバリバリのシー・ブリーズ系？ビッグバンドと言う感じのアルバムで
ゲストにコンテ・カンドリが参加。
オープニングを快調に飛ばすBlues for Mr.P.で景気づけしたあとには凝った
アレンジのアンサンプルが目白押しで、唄モノのSentimental Journeyや
S'Wounderfulもサラっとノリだけで聴かせないあたりはこのバンドのカラーか。
Vignette for Trumpet and Flugehornはロブ・パートンのトランペットとコンテ・
カンドリのフリューゲルのソロが美しい都会的バラード。
延々と続くミディアム・テンポでブルージーなソロやトリッキーなアンサンブルが
怪しく交錯するPartin's Shotsにサド・メル・テイストを感じるのは考えすぎ？
A Time for Loveはタイトルから容易に想像できる通り、メロウなアルト・ソロを
フャーチャーした甘いバラード・ナンバー。
シンプルなアレンジで安心するミディアムバウンスのMain Street Newsあたり
はアマチュアバンドの練習曲には持って来いかも知れませんね。
ラストをエンターティメントいっぱいのアップテンポ・ナンバーEvanologyで締め
くくる後味の良さは、やっぱりビッグバンド好きには嬉しいです。
大好き度：★★★
◎なかでもこの１曲！→「Laura」
デビッド・マシューズのＭＪＯを思わせるミステリアスなイントロから一転して
ダイナミックな２ビートが炸裂したところで美しい「ローラ」のメロディが登場する
と言う段取りで見事に意表を突かれる技ありのナンバー。
しかもテナー・ソロがバリバリにプローした後はドラムのリズム・チェンジと共に
ゴージャスにスィングすると言う心憎いアレンジでビッグバンド・フリークの心を
くすぐるナンバーですな。
1.Blues for Mr.P.
2.Laura
3.Sentimental Journey
4.Vignette for Trumpet and Flugehorn
5.S'Wounderful
6.Dreamer of Dreams
7.Partin's Shots
8.A Time for Love
9.Main Street News
10.Evanology
Bob Frankich,alto sax; Ian Nevins,alto sax;
Tony Vacca,tenor sax; Greg Mostovoy,tenot sax;
Kurt Berg,baritone sax;
Buss Phillips/Scott Bentall,trombone; Brian Jacobi,trombone;
Jim Martin/Tony Garcia,trombone; Mike Young,bass trombone;
Rob Parton,trumpet; Mike McGrath,trumpet;
Steve Smyth,trumpet; Tom Reed/Al Hood,trumpet;
Jhon Moran,guitar; Steweart Miller,bass;
Larry Harris,piano; Bob Rummage/Bob Chmel,drums
Bill Elliot,percussion;
1991?, Chicago
Big Band Paradise
