Manhattan Jazz Orchestra
ストイックなリード・トランペットとバス・クラリネットやテューバを駆使して摩訶不思議
なサウンドを漂わせるマンハッタン・ジャズ・オーケストラのアルバム第３弾。
お馴染みのヒット・ナンバーとデビッド・マシュウズ自身のオリジナルを各３曲ずつ、
いつものミステリアスな都会的サウンドで聴かせます。
Les Liaisons Dangereusesはデューク・ジョーダン作の映画音楽で、邦題は「危険な
関係のブルース」。
マシュウズ作のSpanish BlueはこれぞＭＪＯの本領発揮と言う感じのモダンＪＡＺＺで、
マシュウズ自身のピアノ・ソロがピックアップされています。
「天国の２人の新人」と言う洒落たタイトルのTwo New Stars In Heavenは、マイルス・
デイビスとギル・エバンスを追悼するオリジナル。
右は1997年に再発された時のイタダケないデザインのジャケット。
大好き度：★★
◎なかでもこの１曲！→「Sir Duke」
マシュウズ流に仕上げられたスティービー・ワンダーのお馴染みのナンバー。
聞き慣れたテーマで始まったと思いきや、中間部では４ビートでモダンにスィングした
挙げ句にサド・メルのFingersを思い起こさせる小気味よいサックス・ソリまで聴かせて
くれる洒落たアレンジが面白いです。
1.Les Liaisons Dangereuses (No Problem)
2.Spanish Blue
3.Two New Stars In Heaven
4.Doxy
5.Sir Duke
6.One Black Orchid
Byron Stripling,trumpet; Joe Shepley,trumpet;
Randy Brecker/Walter White,trumpet; Lew Soloff,trumpet;
Jim Pugh,trombone; Birch Johnson,trombone;
Keith O'Quin,trombone; Dave Taylor,bass trombone;
George Young,tenor/soprano sax,flute; Chris Hunter,alto sax,flute;
Roger Rosenberg,bass clarinet; Fred Griffen,french horn;
John Clark,french horn; Tony Price,tuba;
David Matthews,piano; Chip Jackson,bass; Danny Gottlieb,drums;
Aug.19&20,1991,New York
Big Band Paradise
