Frankie Capp/Nat Pierce Orchestra
前２作のライブアルバムでそのエンターティメントをたっぷり堪能させてくれた
ジャガーノートのスタジオ録音アルバム。
ベイシー・レパートリーを楽しむのにマーシャル・ロイヤルに加えてスヌーキー・
ヤングやメル・ワンゾーまで連れて来てしまう相変わらずの反則ぶりには呆れを
通り越してここまでくれば思い切り楽しむしかないって言う感じ。
甘いバラードかと思いきや、マーシャル・ロイヤルがブリブリのブルースを聴か
せるOne For Marshalを聴くと、ひょっとしてベイシー・バンドにいた時はよっぽど
ガマンしていたのかなぁなんて思ったり。。。（笑）
クィンシー・ジョーンズのバンドと同じアレンジで演奏されるI Remember Clifford
に一瞬どうして？と思うのは早とちりで、もともとあのアレンジはナット・ピアース
だったワケね。
You Are So BeatuifulとParker's Mood/Word From Birdで艶のあるボーカルを
聴かせるのはゲストのアーニー・アンドリュース。
キラめくリズム調アレンジのCharadeだけはパスしたいものの、オープニングの
Little Ponyからラストのエリントン・ナンバーまで楽しさいっぱいのステキなアル
バムです。
右ジャケットはＣＤバージョン。
大好き度：★★★★
◎なかでもこの１曲！→「Chops, Fingers and Sticks」
バック・クレイトンの作になると言う最高にホットなジャイヴ・ナンバー。
軽快なテンポでドライブするバンドに乗って次から次へと登場するソロがマジ
カッコいいです。
1.Little Pony
2.One For Marshal
3.I Remember Clifford
4.New York Shuffle
5.Chops, Fingers and Sticks
6.You Are So Beautiful
7.Parker's Mood/Word From Bird
8.Charade
9.Things Ain't What They Used To Be
Johnny Audino,trumpet; Frank Szabo/Snooky Young,trumpet;
Al Aarons,trumpet; Warren Luening/Bill Berry,trumpet;
Alan Kaplan,trombone George Bohanon,trombone;
Buster Cooper,trombone; Mel Wanzo,trombone;
Marshal Royal,alto sax; Joe Roccisano/Jackie Kelso,alto sax;
Pete Christieb,tenor sax; Bob Cooper/Bob Efford,tenor sax;
Bill Green,baritone sax,soprano sax;
Ray Pohlman,guitar; Bob Maize,bass;
Frankie Capp,drums; Nat Pierce,piano;
Ernie Andrews,vocal;
Oct. & Nov.1981, Hollywood
Big Band Paradise
