1963 Summer Tour

Woody Herman And The Fourth Herd

1963年夏と言う以外は詳細不明の謎のライブ・アルバムですが聴いてみてビックリ!
ビル・チェイスやサル・ネスティコなどがいた1960年代の強力メンバーのハーマン・バンドがパワフルな演奏でノリまくっているライブを収録した嬉しいアルバムです。
全般でホーン・セクションのパワーもハンパないですが中でもドラムのジェイク・ハナのノリとキレが強烈で、特にオープニングの The Preacher と Jazz Me Blues の快速ナンバー2連発でのジェイク・ハナの張り切りようは尋常ではありませんね(笑)。
ともすれば単調な曲調になりがちな Watermelon Man は、ここではリズム・チェンジやワーワー・ミュートのトロンボーン・ソロも飛び出す変幻自在のアレンジで楽しませるのが注目。
トロンボーン・ソロ・フューチャーのバラード It's A Lonesome Old Town でのフィル・ウィルソンのエモーショナルかつ力強いソロも素晴らしい。
Mood Indigo もエリントン・バンドとまた違った緊張感でじっくり聞かせますね。
ファンキーに盛り上がるラストの Blues Groove まで飽きさせない楽しめるアルバムです。
尚、Molassas だけ音質の劣るモノラル録音なので、収録日・場所がこれだけ違うのかも知れません。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲! → 「Jazz Me Blues」
強烈なブラス・セクションのアンサンブルとワイルドなソロ・ワークで熱く盛り上がるド派手な快速ナンバー。
ジェイク・ハナのパワフルでバシっとキマる完璧なビッグ・バンド・ドラミングに圧倒されます。

1.Introduction / The Preacher
2.Jazz Me Blues
3.The Days Of Wine And Roses
4.Watermelon Man
5.Four Brothers
6.It's A Lonesome Old Town
7.Sister Sadie
8.Molassas
9.Summertime
10.Mood Indigo
11.(Unknown Title)
12.Sidewalks Of Cuba
13.Blues Groove

Billy Hunt,Dave Gale,Bill Chase,Gerry Lamy,Paul Fontaine:trumpet
Bob Rudolph,Phil Wilson,Henry Southall:trombone
Sal Nestico,Bobby Jones or Carmen Leggio,Jack Stevens:tenor sax
Frank Hittner or Marvin Holladay:baritone sax
Nat Pierce:piano
Chuck Andrus:bass
Jake Hanna:drums
Woody Herman:clarinet,alto sax

1963