One More Trip To Birdland

Maynard Ferguson & Big Bop Nouveau



ワクワクするタイトルの期待を裏切らない楽しいアルバム。
70歳にも手が届こうと言うファーガソンが、強烈にドライブするスモール・バンドを
率いてバリバリにスィングしてくれます。
オープニングからいきなりグルーヴィーにスィングするYou Got Itとファーガソンの
フリューゲルをフューチャーしたThe Vibeは、このバンドにトロンボーンで参加して
いるTom Garlingのオリジナル。
「今更・・・」と半信半疑で聴くMantecaでは、この曲の新たな魅力を再発見する事
ウケアイ。
ソロがメインのMilestonesでも、シャープなバッキングや豪快なアンサンブルが
サスガのファガーソン・バンドです。
リチャード・ロジャースの美しいバラードShe Was Too Good To Meはサックス奏者
のMatt Wallaceのシブいノドを聴かせるボーカル・ナンバーですが、これはできれば
ファーガソン自信のボーカルで聴いてみたかった。
全編でシャープでダイナミックなビッグバンド・ドラミングでバンドをドライブしまくる
Marko Marcinkoのドラムがスゴイ!の一言。

大好き度:★★★★★

◎なかでもこの1曲!→「It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing」
文字通り誰もが楽しくスィングできる事で「Take The "A" Train」と共に愛される
不滅のエリントン・ナンバー。
やっぱJAZZはこう来なくっちゃねー。(笑)

1.You Got It
2.Manteca
3.The Vibe
4.Cajun Cookin'
5.Milestones
6.She Was Too Good To Me
7.Birdland
8.Blues From Around Here
9.It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing

Maynard Ferguson,trumpet,flugel;
Scott Englebright,trumpet;
Carl Fischer,trumpet;
Larry Foyen,trumpet;
Tom Garling,trombone,guitar;
Matt Wallace,alto & Tenor sax,vocal;
Chris Farr,tenor & Soprano sax;
Marko Marcinko,drums,percussion;
Dan Zank,piano;
Phil Palombi,bass;

Jun.3-7,1996, Santa Barbara

Big Band Paradise