Duke Ellington Presents...

Duke Ellington And His Orchestra

サウンドはエリントンそのものですがエリントン・バンドっぽくない異色のアルバム。
エリントン・オーケストラのアルバムと言うよりは「エリントニアンのショーケース」と言うイメージで、それぞれの曲でメンバーの個性丸出しのソロがフューチャーされます。
いきなりドラマチックなイントロで始まる Summertime のキャット・アンダーソンのワイルドなソロで度肝を抜かれるオープニング。
ポール・ゴンザルベスのサブトーン・テナーで奏でる Laura は、彼の魅力が爆発してます。
I Can't Get Started は、レイ・ナンスの美声?のボーカルとバイオリンをフャーチャーするホッコリ・ナンバー。
Frustration のハリー・カーネイの渾身のバリサク・ソロには圧倒されます。
Day Dream はジョニー・ホッジスのメロウなアルト・ソロにウットリですが、Indian Summer でのラッセル・プロコープのアルト・ソロもこれまた美しい。
ラストの Blues は軽快なシャッフルに乗せてメンバーのソロ・リレーで賑やかに盛り上げますが、最後はキャット・アンダーソンのハイ・ノートで昇天するのはお約束ですね。笑

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲! → 「Cotton Tail」
お馴染みのナンバーをベイシー・バンドの「Basie!」を彷彿させる超速でカッ飛ばすワイルドなバージョン。
この手のノリの曲にはゴンザルベス君のソロがうってつけですね。笑

1.Summertime
2.Laura
3.I Can't Get Started
4.My Funny Valentine
5.Everything But You
6.Frustration
7.Cotton Tail
8.Day Dream
9.Deep Purple
10.Indian Summer
11.Bues

Johnny Hodges:alto sax
Paul Gonsalves:tenor sax
Russell Procope:alto sax,clarinet
Jimmy Hamilton:tenor sax,clarinet
Harry Caney:baritone sax,bass clarinet
Cat Anderson,Clark Terry,Willie Cook:trumpet
Ray Nance:trumpet,violin,vocal
Britt Woodman,John Sanders,Quentin Jackson:trombone
Duke Ellington:piano
Jimmy Woode:bass
Sam Woodyard:drums
Jimmy Grissom:vocal(5)

Feb.1956 Chicago