At Newport
Dizzy Gillespie Orchestra
ディジー・ガレスピーがビッグバンドを率いてニューポート・ジャズ・フェスティバルに初出演したときのライブ。
豪華顔ぶれのメンバーによるダイナミックでエキサイティングなステージの様子がダイレクトに伝わってくる熱いアルバムです。
初っ端から、ベイシー・バンドの Blee Blop Blues を彷彿とさせる超絶ナンバーでいきなりヒート・アップ。
クインシー・ジョーンズ作編曲の School Days の前半ではガレスピーのボーカルも披露されますが、ガレスピーのブルージーなボーカルは専門ボーカリストも顔負けですね。
ガレスピーの代表作の Manteca は、やはりこのアルバムのハイライトです。
メンバーで参加しているベニー・ゴルソン作の I Remember Crifford では、ゴルソン自身のアレンジをバックにガレスピー自身のフューチャー・ソロで前年に亡くなったクリフォード・ブラウンを偲びます。
右ジャケットのLPも中身は同じ。
CDバージョンには、LPでは別アルバムに収録された３曲（Zodiac Suite,Carioca,A Night In Tunisia）がボーナス・トラックとして収録されています。
大好き度：★★★★
◎なかでもこの１曲！ → 「Cool Breeze」
タッド・ダメロンの作編曲になる超絶バップ・ナンバー。
チャーリー・パーシップのパワフルなドラミングがドライブするアンサンブルの迫力もスゴイですが、ソロ・オーダーの先頭を切るアル・グレイの火を噴くような猛烈なソロには圧倒させられます。
1.Dizzy's Blues
2.School Days
3.Doodlin'
4.Manteca
5.I Remember Crifford
6.Cool Breeze
Dizzy Gillespie:trumpet,vocal
Lee Morgan,E.V.Perry,Carl Warwick,Talib Dawud:trumpet
Melba Liston,Al Gray,Chuck Conner:trombone
Jimmy Powell,Ernie Henry:alto sax
Billy Mitchell,Benny Golson:tenor sax
Pee Wee Moore:baritone sax
Wynton Kelly:piano
Cariles Persip:drums
Paul West:bass
Jul.6,1957, Newport