Joe Williams with The Count Basie Orchestra

Joe Williams
The Count Basie Orchestra



1950年代のベイシー・バンドのボーカリストとして活躍したジョー・ウィリアムズが
デトロイトでベイシー亡き後のベイシー・バンドと共演した時のライブ・アルバム。
2部構成のコンサートの前半がこのアルバムでバンド演奏のみの第二部はアルバム
「Basie's Bag」としてリリースされています。
バンドのリーダーはこれも当時のベイシー・バンドで活躍していたフランク・フォスター
とくれば、四十年来の旧友との再会って感じですかね。
白髪混じりになったジョー・ウィリアムズはここでは「ブルース・シンガー」と言うよりは
「ジャズ・ボーカリスト」と言う感じで、1950年代のベイシー・バンドの時のイメージとは
かなり違っているので面食らいます。
特にボーカルの定番ナンバーのLover Come Back To MeとかThere Will Never Be
Another Youとかは、ちょっとジョーウィリアムズのイメージではないと思いますし、
往年の十八番だったThe ComebackとかRoll'em Peteも、当時の圧倒されるような
ブルース・ボーカルの再演を期待するとアテはずれとなってしまいます。
余談ですがThere Will Never Be Another Youのアレンジはベイシー生前のバンド
の最後のドラマーとして在籍していたデニス・マックレル君らしいです。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「My Baby Upsets Me」
ジョー・ウィリアムズ自身の作になる渋いミディアム・ブルースでアレンジはフランク・
フォスター。
このアルバムの中で唯一、ジョー・ウィリアムズの魅力が炸裂するナンバー。

1.Sometimes I'm Happy
2.Hurry On Down
3.Sugar
4.Summertime
5.Lover Come Back To Me
6.A Little At A Time
7.There Will Never Be Another You
8.Jimmy's Blues
9.Honeysuckle Rose
10.My Baby Upsets Me
11.The Comeback
12.Georgia Rose
13.Roll'em Pete
14.I'd Rather Drink Muddy Water
15.One O'Clock Jump

Joe Williams,vocal;
Frank Foster,tenor sax;
Derrick Gardner,trumpet; Melton Mustafa,trumpet;
Bob Ojeda,trumpet; Mike Williams,trumpet;
Clarence Banks,trombone; Mel Wanzo,trombone;
Bill Hughes,trombone; Robert Trowers,trombone;
Kenny Hing,tenor sax,flute; Doug Miller,tenor sax,flute;
Manny Boyd,alto sax,piccolo; Danny Turner,alto sax,flute;
John Williams,baritone sax,bass clarinet;
Cleveland Eaton,bass; David Gibson,drums;
George Caldwell,piano; Charlton Johnson;guitar;

Nov.20,1992, Detroit

Big Band Paradise