The Legend,The Legacy,

The Count Basie Orchestra



文字通りカウン・ベイシーが残した遺産であるバンドを受け継いだメンバーが、
フランク・フォスターによる新しい感覚のナンバーでダイナミックにスィングする
嬉しいアルバム。
古株のビル・ヒューズ、ソニー・コーン、エリック・ディクソンを含めてメンバーの
うち12人が生前のベイシーと共に演奏した経験者によって構成されています。
生前のベイシー・バンドの最後のボーカリストであるカーメン・ブラットフォードに
よるスィンギーなボーカルもなかなかゴキゲンですし、随所に登場するフランク・
フォスター、エリック・ディクソン、ソニー・コーン、ケニー・ヒン等のソロも気合い
が入っていて素晴らしい演奏です。
フランク・フォスター作のThe Count Basie Remembrance Suiteは、組曲とは
言っても面倒くさいシカケなしに全編でスィングしまくるベイシー・ファン好みの
嬉しいナンバー。
ラストのOne O'Clock Jumpでのビル・ヒューズのバス・トロンボーンのソロは
珍しいですネ。
「我々はまず最初に祈った。カウント・ベイシーの遺産が守られますように。」
で始まるプロデューサーのアーロン・ウッドワードのライナーの言葉が印象に
残ります。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Papa Foss」
フランク・フォスター作になる軽快なテンポのブルースのボーカル・ナンバーで、
ゴージャスなバンドをバックにカーメン・ブラッドフォードが思い切りシャウトする
ノリの良いナンバー。
タイトルの「Papa Foss」はフランク・フォスターの事かな?

1.Booze Brothers
2.Katherine The Great
3.Young And Foolish
4.Do Nothin' Til' You Hear From Me
5.Exactly Like You
6.Papa Foss
7.Bring On The Raindrops
8.Whiry Bird
9.The Count Basie Remembrance Suite
 Part 1:We Be Jammin'
 Part 2:Lasy Carolyn
 PArt 3:State Of The Art Swing
10.One O'Clock Jump

Frank Foster,tenor sax;
Bob Ojeda,trumpet; Byron Stripling,trumpet;
Sonny Cohn,trumpet; Mike Williams,trumpet,flugel;
Clarence Banks,trombone; Mel Wanzo,trombone;
Bill Hughes,trombone; Robert Trowers,trombone;
David Glasser,alto sax,flute; Kenny Hing,tenor sax,flute;
Danny Turner,alto sax,piccolo; Eric Dixon,tenor sax,flute;
Johnny Williams,baritone sax,bass clarinet;
Cleveland Eaton,bass; Duffy Jackson,drums;
Carl "Ace" Carter,piano; Jerry Eastman;guitar;
Carmen Bradford,vocal;

May.16-17,1989,New York

Big Band Paradise