Diane Schuur & The Count Basie Orchestra

Diane Schuur
The Count Basie Orchestra



盲目の若手実力派女性JAZZシンガーのダイアン・シューアと、フランク・フォスターが
率いるベイシー・バンドの共演。
バラード良し、ブルース良し、バンドとスリリングに掛け合うスィンギーなナンバー良しの
ダイアンの素晴らしいボーカルと、バッキングを務めるベイシーバンドのゴージャスな
演奏をたっぷり楽しめます。
予定ではこの前月の来日公演でレコーディングされる筈だったのがダイアンの体調の
不調で中止となり、翌月にA&Mスタジオにてライブ形式でレコーディングされたそうで、
CD版はLP版よりさらに2曲(I Loves You Porgy, Until I Met You)多く収録されている
のが嬉しい。
同時に収録されたビデオ映像版はLDとDVDで発売され国内でも入手可能ですが、
映像版はさすがにスタジオでの収録だけあってカメラワークがなかなか良い上に、この
アルバムには含まれないバンドのみの演奏の映像もあるので必見です。
特に、フランク・フォスター、エリック・ディクソン、ケニー・ヒンの3本のテナーで大迫力の
バトルを繰り広げるJumpin' At The Woodsideは映像版のみに収録。
尚、このアルバムはライブ収録の4日後にバンド在籍50周年を目前に事故で急死した
ベイシー・バンドの至宝、フレディ・グリーンのラスト・レコーディングとなりました。合掌。

大好き度:★★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Deedle's Blues」
ライブではアンコール曲として唄われた景気良くスィングするブルース・ナンバー。
ゴージャスなベイシー・バンドの演奏をバックに、ダイアンがダイナミックにシャウトして
ビッグバンド+ボーカルの醍醐味を満喫させてくれます。
途中でフランク・フォスターのテナー・ソロも登場するほかにバンドメンバーのコーラスと
ダイアンのバースもあり、観客がノリまくるのも当然ですよね。

1.Deedle's Blues
2.Caught A Touch Of Your Love
3.Travelin' Light
4.I Just Found Out About Love
5.Travelin' Blues
6.You Can Have It
7.Only You
8.Everyday
9.We'll Be Together Again
10.Climbing Higher Mountains

Frank Foster,sax,leader;
Bob Ojeda,trumpet; Byron Stripling,trumpet;
Sonny Cohn,trumpet; Melton Mustafa,trumpet;
Clarence Banks,trombone; Dennis Wilson,trombone;
Melvin Wanzo,trombone; Bill Highes,trombone;
Danny House,sax; Eric Dixon,sax; Danny Turner,sax:
Kenny Hing,sax; John Williams,sax;
Donald T. Carson,piano; Freddie Green,guitar;
Lynn Seaton,bass; Dennis Mackrel,drums;

Feb,25.1987, Los Angeles

Big Band Paradise