Francy Boland & Kenny Clarke

Francy Boland & Kenny Clarke Big Band



詳細なアルバムデータがありませんが、おそらく1969年頃に制作されたと思われるチェコスロバキア盤。
A面(1)~(4)のジャージーなボーランのオリジナルに加えて、B面(5)~(10)ではお馴染みの各国民謡を
いつもの超ゴージャスなサウンドで楽しく聴かせる多国籍バンド的サービス精神満点のアルバムです。
ジャケットに記載のあるソロ・オーダーからは当時の不動のメンバーによるレコーディングと思われますが、
Old Stuff のテナー・ソロにビリー・ミィッチェルの名前があるのが興味深いですね。
ファンキーにスイングする米国民謡のI Don't Want Nothin'は、自分でも演ってみたくなる楽しいナンバー。
カナダ民謡The Good Wind Is Hereでは、重苦しいテーマから一転リズム・チェンジしてハイ・テンポで
カッコ良くスイングしてしまうギャップが定番ながら心地よいです。
単調なテーマのポーランド民謡Nights In Warsawですら熱くスイングしてしまうあたりは、正にこのバンドの
醍醐味ですね。
このバンドの演奏で日本の民謡を聴いてみたかったかも。

大好き度:★★★★

◎なかでもこの1曲!→「Funiculi-Funicula」
全編ドハデなアレンジの急速スイングで突っ走るお馴染みのイタリア民謡。
エネルギッシュなアンサンブルとクールなソロの連発に加えて、いつにも増して派手なフィル・インで
暴れまくるケニー・クラークのドラムがやたら熱いです。(笑)

1.Tarantas Drive
2.Old Stuff
3.Sunday At Ten
4.Sabbath Message
5.Funiculi-Funicula
6.Greensleeves
7.I Don't Want Nothin'
8.The Good Wind Is Here
9.The Turk
10.Nights In Warsaw

1969?

Big Band Paradise